
AGA対策の必要性
何食わぬ顔でそれなりに人並み程度に髪の毛を生やして生活していますが、私はAGA対策を行っている人間の一人です。もし引きこもり生活ができるのであれば、髪の毛の悩みも不要なのかもしれずAGA対策などしないでしょう。しかし、現実はそうはいきません。薄毛の自分に自信が持てず、人知れず対策を行う必要が生じてしまいました。
結論としては、必要なアクションは薄毛の兆候を感じたらできるだけ早く発毛に効果のある飲み薬を試すことが重要だと実感しています。その飲み薬とはミノキシジルとフィナステリドです。昔の私に伝えるとしたらこう伝えるでしょう。「発毛に有効な成分が適量含まれた飲み薬をすぐさま始めなさい。ただし、子作りの期間が終わったらね。そして、一度始めたら定期購入を覚悟するんだ。」と。

髪の毛が薄くなり始めた頃の記憶と対策
ある程度年齢を重ねた頃、頭のてっぺんや生え際が気になり始めました。もともと「おでこが広い人は禿げない」と聞いていたこともあり、どこか安心していました。しかし、その言葉は単なる迷信だったのです。
こうした迷信を信じてしまったことで、AGA対策の開始が遅れてしまいました。ある日、鏡を見ながら髪をかき上げたとき、学生時代とは異なるフォルムに気づき恐ろしい気持ちになったものです。
薄毛の進行を薄々感じてはいましたが、仕事の忙しさを理由に薄毛から目をそらしていました。現実から目を背けている間に私の前髪M字の角度は急激な角度へと変貌を遂げつつありました。
育毛剤の効果と限界
育毛剤に大きな効果がないことは知っていたものの、血行促進の効果を期待し、M字の鋭角化を食い止めようとしばらくは頭皮を揉んだりしていましたが、気づけばM字がさらにゆっくりしかし確実に進行し、前髪のセットが難しくなっていきます。
変な感じで前髪が割れてしまうという事象に苛まれてしまいました。そうなると外出時の風が大敵です。若気の至りを纏っていた時期は外出時の風は心躍らせる味方でしたが、それは過去の話です。もはや敵側になっていました。
そんな折、発毛に効果のあるとされる発毛剤を試してみることにしました。発毛剤には「ミノキシジル」という成分が含まれているようです。容量は5mg。毎日塗布すると、心地よさは感じるものの、それは主にメントールによるものでした。この清涼感ある心地よさに騙されてはいけません。メントールは効いている感を醸し出すことには定評がある成分です。
ミノキシジルの効果を実感するため、淡々と朝晩毎日塗布し続けます。発毛剤を塗布し始めたことで、薄毛の進行は抑えられているような気もしますが、じわじわ進んでいるようにも感じます。私にははっきりとした効果は実感できませんでした。
それでも、諦めの悪い私は少なくとも2年くらいは貢いだでしょうか。塗布作業は習慣化しており、若干効果あるかも?というラインのため、なかなか現状打破を試みることができませんでした。
AGA対策は比較的足元を見た商売。お金もかかります。さすがにもう少し効果を実感したいと思うようになり、次のステップに進むことにするのです。

AGA治療における飲み薬の選択肢
話は変わりますが、水虫はなかなか治療が難しい病気の一つです。水虫の治療でも、爪水虫のような深部に及ぶものには飲み薬が有効とされています。
それは、塗り薬では効果が薄く体の深くまで効果を作用させようとすると、体内から血液を通って作用させる必要があるらしいです。そういった知識を覚えていたので、おそらく頭髪も同じことだろうと仮定しました。
AGAも同様に、外用薬だけではなく、飲み薬を活用することでより効果が得られる可能性があります。しかし、飲み薬を手に入れるには1つ条件があって、クリニックでの診察が必要になります。
ただこれは、通院の手間や知人と出くわすリスクを考えると、なかなか気が進みませんでした。
しかし、どうにか方法はないかと、インターネットを調べていると、個人輸入などの方法があることを知り、また、幸いオンライン診察が可能なクリニックが増えていることを知りました。
そこで、オンライン診療を利用し、はげかけている写真を送ることで診察を受けることにしたのです。オンライン診療を利用するほうがシンプルで手っ取り早かったからです。また、ある程度の安心感もあります。

AGA治療薬の使用とコスト
仕事が休みの日に、オンラインで日程を予約し、オンラインで通話し、診察を経て、「フィナステリド」を手に入れることができました…まずはこの飲み薬を試してみることにしました。容量は1mgです。価格はざっくり3,000~4,000円ほど。
さて、フィナステリド?となったのではないでしょうか。先に出てきたミノキシジルと対をなす発毛に効果がある飲み薬です。有名な商品名としては「プロペシア」という商品があります。
「ミノキシジル」が攻めの薬で、「フィナステリド」が守りの薬です。「ミノキシジル」には新たに毛を発毛させる効果、「フィナステリド」にはAGAの原因となる男性ホルモンの作用の一つを抑制する効果があるそうです。
いくら髪の毛を生やそうとしても、それよりも抜けるペースが早ければ髪の毛が増えることはありませんので、抜けるペースを抑える(通常の状態に戻す)目的でこの薬は使用します。
なぜ、この薬を始めようとしたかというと、ミノキシジル塗り薬はまとめ買いしていたのもあり、なくなるまではミノキシジルの塗布とフィナステリドの飲み薬でAGAと闘っていくことにしました。
また、フィナステリドのみ飲み始めることにした理由の一つに、ミノキシジルの飲み薬の効果が出る前に起こるといわれている副反応として初期脱毛という事象があって、髪の毛が焦るくらい抜けてしまう可能性を危惧したのもあります。
つまり、日和ってしまったのです。
3か月ほど、フィナステリド飲み薬とミノキシジル塗り薬を続けました。効果は・・あるかもしれないし、ないかもしれない。まだ微妙でした。ただ、このときどんどん減少していっていたM字の森林は枯れないよう踏ん張っているようには感じていました。
「物足りない・・」
そう思い、塗り薬がなくなったタイミングもあり、「ミノキシジル」も購入するようにしました。容量は2.5mgです。価格はざっくりと、6,000~8,000円くらいです。こちらのほうが「フィナステリド」よりも高いですね。
そして、「ミノキシジル」を手に入れることができました。
またそれから、「ミノキシジル」と「フィナステリド」の服用を開始したものの、すぐに効果を感じたわけではありませんでした。私の場合、最初のうちは全く変化を感じませんでしたが、1年以上継続することで「何となく増えた気がする」ようになりました。

AGA治療の効果を実感するタイミング
AGA治療薬を使用し始めてかれこれ2年以上が経過した頃、髪の毛のセットが以前よりもしやすくなったと実感するようになりました。劇的な変化はないものの、「維持はできている」という結論に至りました。
発毛の前兆として、初期脱毛が起こるらしいのですが、私の場合これといってそういったものは感じませんでした。過去にも薬がそこまで効くタイプではないという感覚があるなら、ひょっとしたらそこまで作用が起こらないのかもしれません。
しかしながら、やはり年齢を重ねると加齢でも髪の毛は薄くなってくる面は否めません。子供の参観日などで他のお父さんを見たときに、やはり髪の毛はどうしても減少している様子だと妻が教えてくれました。
「髪の毛は比較的頑張っている」という評価をいただけたので、ひとまずは何とか対策ができたと思っています。

薄毛との向き合い方
最終的には、薄毛を受け入れる覚悟ができれば、無理に治療する必要はないのかもしれません。しかし、これを書いている時点ではその覚悟を持つには至っておらず、今の髪の状態を維持していこうと考えています。
なお、薬だけでなく髪型の工夫でも多少抗うことは可能です。パーマをかければてっぺんの薄さは多少ごまかすことができますし、前髪のボリュームが減ったなら髪を短くすれば多少ごまかすことはできます。
しかし、本質的改善ではないため、どちらかというと「薬を使う」か「潔くハゲる」がよいと思っています。

もしも薄毛の兆候を感じ始めたならば、できるだけ早く治療を開始することをおすすめします。早めに試すことで、進行を遅らせることができるからです。また、取り戻すのはなかなかにスローペースです。
ただ、私も副作用が不安でためらっていた期間もあったので、リスクはあることは事実です。私の場合は結果的に恐れすぎたという感想になっていますが、薬の作用が大きくなりそうな人は慎重にしたほうが良いかもしれません。
それでも、受診はできるだけ早めに行動したほうがいい、という結論には変わりがないです。
薄毛の悩みは決して個人だけの問題ではありません。パートナーや家族も悲しい思いをしているかもしれません。私の場合は面白がられていたので、その分気が楽でしたが、それでも気になるものは気になるものです。
適切な情報を取り入れながら、自分に合ったAGA対策を選択していければよいかと思います。
資金に余裕があれば、さらに塗布薬も併用したりサプリメントも併せて接種してもよいのかもしれませんね。