最近チャタテムシをよく見かけるなら住まいのどこかにホワッとしたカビが生えている

1日に何匹も見つけてしまうようになったり

茶
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じゅうたんにおいていた箱の裏、机やテレビボードの上、戸棚などに小さな虫がうごめいている。そういったことはないでしょうか。基本的に湿気の多い住まいで発生するのですが、米粒よりも小さい虫です。

うっすら黄色のものはおそらくチャタテムシ。ダニのような虫です。ホコリのような小さな点をよく見るとモゾモゾ動きます。頭とお尻がメリハリのある形をしています。ひょうたんみたいな形のものが動いているので虫とわかります。

白っぽい場合はおそらくコナダニ。チャタテムシほど大きくないので虫感はないですが、粉のような白い点をじっと見つめると少しずつ位置が変わっているので確かにそこに息づいています。ゆっくり動いています。

これらの虫、普通に暮らしているとあまり見かけるものではありません。ごくたまに、1匹くらい歩いているのを見かけるくらいでしょうか。実際は共存しているのですが、日陰でひっそり生きているくらいです。

それが、頻繁に目につくようになったり、1日に何匹も見つけてしまうようになったりしたりしませんか?季節は暖かくなってかつ湿気が増えてくる6月~9月頃でしょうかね。

どこかにカビが生えているお知らせ

カビ
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これまではあまり見かけなかったチャタテムシやコナダニを目にすることが増えたなら、どこかにカビが生えているお知らせです。カビを餌とするこの虫たちは掃除と除湿の必要を示してくれています。

おそらく、部屋のどこかにカビが生えています。そこを掃除する必要があります。虫たちの集落を駆逐しないと、繰り返し出張してくるチャタテムシやコナダニは机の上などをうごめきます。

目についたチャタテムシを毎日退治して、その箇所をいくら掃除しても、住まいのどこかに発生したカビを除去しない限り解決しません。戦で本拠地をなんとかしないといつまでも増援が送られてくるのと同じです。

覗く
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チャタテムシやコナダニを頻繁に見かけるようになったなら、普段使わない家具だったり、本棚の裏だったり、流し台の下だったり、包丁ケースの裏だったり、基本的に何かの裏にカビが発生していることを疑うといいでしょう。

そして、カビの発生箇所を見つけたら、すぐさま掃除です。木の家具の場合は、内部にカビや虫の楽園ができている可能性もあるので、いっそのことカビ家具は捨てる必要があるかもしれません。

そして、掃除したあとは湿気対策として、吸湿剤を設置したり、除湿機を稼働したり、定期的に換気したり、それらが難しければ、防虫剤でも置いてカビを抑える足掻きをしましょう。

除湿機とエアコンのフル稼働が最上級の対策です。除湿機はできるだけ仕様としてL数の高いもの。エアコンは対して除湿にならない除湿機能など使わずにガンガンに体を冷やすくらいの低温度で。

排気
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エアコンだけで除湿パワーを実感しようとすると、ガンガンに冷やす、ガンガンに温める、など極端な稼働になるので、ずっとつけっぱなしは辛くなりがちなので、適温稼働を想定すると、除湿機並行稼動が現実的かなと。

また、湿度というのは屋内の全体が一定ではないので、屋内の空気全体をシーリングファン(天井につけるお洒落の象徴のようなプロペラ)や扇風機でかき混ぜて、湿度が滞る場所を作らないことができるとより完璧です。

隅っこに段ボールを積み上げたレイアウト、とりあえず隅っこに寄せていって生活空間を狭めたレイアウトなど、かの虫たちの安全地帯を作ってやっているようなもの。しばらく掃除をしなければ箱の裏側にはきっと生息完了です。

不快害虫の真価ここに極まれり

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そのような、よくわからない小さな虫に何を怯えているのか。

思い出してもおぞましい。自分の場合、仕事から帰って電気をつけて、机を眺めたらなんか動いているということが頻繁に起こるようになったことがありました。これは、どこかで湧いているんじゃないか・・・?

そう思って、疑わしいところがないか部屋の色々探してみたのです。

そして、見つけました。あまり読まない本が詰め込まれたカラーボックスや、折りたたみウッドテーブル、流し台の下の包丁ケースの木の扉の部分に、ホワッ・・・とした白いカビが生えていました。

ホワッ・・・とした白いカビハウスから、チャタテムシの集団が出てくるではありませんか。チャタテムシはどうやら、どちらかというとホワッ・・とした白っぽいカビがお好みの様子・・風呂場の黒いカビではそこまでわかりやすく見かけることはありません。

チャタテムシやコナダニ。ゴキブリやムカデヤスデなどに比べると害の度合いは大したことないです。クモやゲジゲジなどのおぞましさを感じる益虫よりも1匹単位では可愛らしい程度です。小さいですし。

不快
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しかし、不快害虫の真価ここに極まれり。数の力を発揮してきます。うぞうぞと小さい虫が大量にうごめいている状況を見ると、背筋が凍るような心持ちになります。

波止場の大量のフナムシを見かけたことがある人ならわかると思いますが、大量に虫がうぞうぞしているのはそれだけで嫌悪感を呼び起こすのに十分です。まあフナムシやゴキブリがうぞうぞと家で出たら失神レベルの恐怖でしょうが。

チャタテムシやコナダニ。平常時はドアの端っこを歩いていたり、床の隅っこを歩いていたり、しばらく掃除していない箱の下にくっついていたり、たまにお見かけする程度です。

それが、1匹でも定期的に見かけだしたら黄色信号です。段階的に、どんどんお見かけする数が増えていきます。そして、必ず同じ場所に毎日のようにお見かけする状態になったら、もう赤信号です。

ゴミ箱をどかしたら下にいる。昨日も駆逐したのに棚の特定の場所に今日もいる。毎日ドアの隅っこを歩いている。これはもう、ほんのりカビが生えている程度ではなく、ホワッとしたカビがどこかに生えていることは確実でしょう。

菌類
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それが、家具などならいいですが、建築材や土台などになってくるとこれはもうプロの出番とかなりの出費確定と思われますが、いったんは部屋の中で掃除可能もしくは廃棄可能な場所で探してみてください。

チャタテムシどもは、湿った部屋の木製の家具や穀物類に群がりやすいです。木のテーブル、ソファの裏側、流し台の下、あまり使ってないホットケーキミックス類、クローゼットの壁、きっと住まいに疑わしい場所はいっぱいあります。

自分の場合は気持ち悪かったので、もうそのカラーボックス等はやられてしまったとして捨てることにしました。そこまでお気に入りのものでなくて精神的ダメージが少なくて済んだことが何よりです。

不快害虫とのエンカウントですでに精神はかなりのダメージを受けていたので助かりました。怒りのような気持ちを抱えながら、カラーボックスを外まで抱えていきました。後日の粗大ゴミへ向けて。

すると、机の上を闊歩するチャタテムシはぱったりといなくなったのです。やはり、自分の場合の原因はホワッ・・・としたカビが生えた家具類でした。ちなみに捨てられなかった包丁ケースの裏はアルコールでしっかり拭きました。

カビが生えた実績があるということは湿度が高い生活環境ということです。湿度対策も合わせて行わないといけません。カビはチャタテムシやコナダニの餌となってしまうので、餌を作らないようにカビ対策が必須です。

そして、一度カビやチャタテムシたちが発生すると駆逐するのになかなかな時間が必要です。治療よりも予防。これは、カビにおいてもいえることです。生やさないように、湿度コントロールに力を注ぎましょう。

除湿に力を入れてカラッとさせること

乾燥
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とはいっても、湿気の強い日本。なお、住処の日当たりが悪かったりで、どうしてもじめっとしてしまうかもしれません。また、建築物自体に問題があって、除湿してもなかなか湿度が抜けていかない物件もあるかもしれません。

チャタテムシの餌となるカビ、そしてそのカビの餌となるホコリを徹底的に掃除することで少しはカビの発生を抑えることに貢献します。しかし、カビはタフネスです。少しの栄養ですくすく育ちます。少なくとも湿気さえあればカビは進軍します。

人間が生活できる環境であればカビは生活できます。カビが生きていけない環境は、人間も生きていけません。抑えることができる現実的な方法は1つ。湿度を減らすこと。

掃除よりも何よりも、除湿に力を入れてカラッとさせることが、カビを抑え、カビを餌とするチャタテムシやコナダニの増殖を抑え、精神衛生上ダメージを受ける出来事を回避する秘訣です。

大人になったら、虫はもうだめです。デジタルな生活をしていると、虫に対する免疫がどんどん落ちていきます。

虫
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そのようなことを気にしていては気が持たないかもしれません。農家の人などなら、そのようなことで恐れていたら、土などいじれないかもしれません。それでも、害虫は駆逐するはずです。

たとえ、さほど害のない虫だったとしても。撲滅は生態的に問題があるとしても、住まいで増殖するのはいかがなものか。精神的な害虫とはいえ、カビを美味しくいただくその口周りはおそらくカビまみれのはずです。

ということは、体に悪いはずのカビ、そのカビが付着した虫。体にいいとは到底思えません。

そして、チャタテムシが出てくると、机に置いているものの裏側、床に置いたものの裏側、掃除が行き届いてなさそうな隅っこ、神経質に気になってしまいます。これでは、日々に疲労します。

そのような苦労をするくらいなら、あらかじめカビの温床になりそうな家具は捨てたり、定期的に掃除をする習慣を作ったり、洗濯物を乾かすこともできる除湿機を購入したり、お洒落にシーリングファンを購入してみたりするほうがよいかもしれません。

自分は実家がオンボロで、ものが多く、掃除も行き届いていないため、畳の上に置いたラジカセの裏には必ずコナダニやチャタテムシが闊歩していたものです。置いてあるものを使うときは一度裏側を拭いてから、という癖がついたものです。

それが、一人暮らしの際に新築に住んだとき、これまでの虫生活からお別れできたとき、こんなに毎日が気楽なのか・・と実感したものです。気づいていないようでも負荷がかかっていたようです。やはり虫との生活はストレスです。

原因となる場所を特定することが駆逐を成功させる秘訣

サーチ
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闇雲に退治しても、駆逐はできません。発生頻度が増えてきたとき、根本的な原因となっている場所に対して手を打たないと大量発生につながってきます。

必ず原因となる場所があります。その場所を特定することが、駆逐を成功させる秘訣です。湿気の多い日本。油断するとカビはすぐどこにでも発生するのですから。

虫の発生、体調不良、アレルギー、何とも言えない匂い、様々な住まい生活での不調。住まいのカビを徹底的に抑えることで、すべての不調が解決していくといっても過言ではないのかもしれません。

ただ、夏は高温多湿のこの日本。中途半端な気密性の風通しが悪い住まい。カビを生やさないということは、除湿と掃除にかなりのエネルギーや工夫をしていかないと難しいでしょう。

もし、チャタテムシを最近頻繁に見かけて、住まいのどこかに原因となるカビが生えていることを発見したのなら、同じ生活をしていれば、きっと同じことを繰り返すはずです。

チャタテムシの発生を一つの機会として、湿度を抑えた生活環境を保てる仕組みをつくってみるのもよいかもしれません。

それでは、また。

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