家賃を抑えるため、日当たりを捨てる…?
部屋を決める際、自分が望む条件が色々あることでしょうが、最終的に住む場所を決定することに必要不可欠な要素、それは家賃です。毎月固定で出ていってしまう支出を何とか少なくして、生活に余裕を少しでも持たせたいものですよね。欲しい物も買いたいですよね。
部屋探しの吟味を進めていくと、理想から条件をいくつか捨てることになってくるのが現実でしょう。そして、いよいよ自分の心の中で君に決めたとなるそのタイミング。何を捨てるか決めたそのタイミング。そのときに、家賃を抑えるために捨てる条件が日当たりだったとしたら、ちょっともう一度考え直したほうがいいかもしれません。
日当たりを条件から捨てないほうがいい
日当たりの悪い部屋は家賃が安いだけの理由があります。それは、単純に日当たりが悪いことで別の費用が掛かってしまうからです。部屋の状態を快適な状態に保つために必要な費用が、日当たりが悪いことによるデメリットで多く費用が必要になってしまう分が安くされているに過ぎません。
部屋のキレイな状態を保つため、必要とされる費用を考慮した分だけ安く設定されていると考えておいたほうが、後々困ることはないでしょう。逆に、日当たりが良い部屋は風通しもよく朝が気持ちいいなどメリットが多いから家賃設定が高めに設定されているのです。
だから、よほどの他の条件に魅力が大きくない限り、日当たりを条件から捨てないほうがいいでしょう。特に面倒くさがり屋の潔癖症の人、虫嫌いの人などは。
実際に日当たりが悪い部屋に住んでみて
というのも、私自身が実際に日当たりが悪い部屋に住んでみてのことです。たしかに家賃がいくらか安いですが、これまで住んだことのある日当たりの良い部屋と同じ快適な状態を保とうとすると多くの費用や時間が必要だと感じました。掃除の工夫やある程度の害虫との共同生活を許容できないならば、結局のところお金や時間が掛かってしまうのです。
日当たりが悪いことでセットで抱えるデメリットは、風通しも悪いということ。そのことで湿度が溜まりやすいということです。夏の高温多湿がツライ日本では、6月からはカビとの出会いが恒例のイベントとなってしまいました。
私の場合だと、清掃用品コストと掃除時間がこれまでより多くかかるようになりました。これまで住んでいたところではあまり掃除しなくても大丈夫でしたが、日当たりの悪い部屋ではカビが生えないようにこまめにアルコールなどで清掃しないと、すぐカビの発生を許してしまいます。ホコリが溜まっていたり、しばらく掃除できていない箇所があるとビクビクしてきます。
何かしら対策をしないといけない
でも、せっかくの休みはゆっくりしたい。掃除に時間取られたくない。やりたいことをやる時間がない。そのように思ったら、除湿機だったり、快適に過ごすための家電製品などを購入しないといけないかもしれません。私は除湿機デビューしました。しかも、流し台などピンポイントでは除湿剤も置いたままに。
日当たりの違いで、家賃はだいたい毎月1000~3000円くらい安いですが、価格設定には築年数や風通しなど総合的な価値を加味されていると思うので、安ければ安いだけ何かしら対策をしないといけないと考えておいたほうがいいでしょう。
例えば、その分高い湿度をなんとかするために、除湿機が必要だったり、こまめな掃除に時間が必要だったり、除湿や掃除のために電気代を多く使ったり、毎月どのくらい多く掛かることになるでしょうか。そこらへんも考慮しておかないといけないのです。
まとめ
日当たりが悪い部屋の家賃が安いのは、安い分だけ別の費用がかかるからです。収めたい予算があるとは思いますが、実際にあなた自身が想像している生活をするために必要なコストはある程度決まっています。そう簡単に抑えられるものではありません。
安く抑える、ということは不可能で、実行するか諦めるか、ということなのです。部屋を借りるときには、予算より高くつくことは覚悟しないといけないですし、予算通りに収めたようでも結局の所清掃用品にコストがかかってしまうものです。
不衛生な状態や、退去時の驚きの請求を覚悟できる人にはよいかもしれません。でもそうでないのなら、普通にストレスの少ない衛生的な毎日を、と考えている人には日当たりが悪い部屋はふさわしくありません。
自分が求めるその他の条件を満たす部屋を見つけたとき、日当たりが悪い部屋で家賃を収めようとはせず、日当たりをまず第一条件にしてしまってもいいかもしれません。
損した気分になる少し高めの家賃ですが、その家賃よりも電気代やその他諸々が掛かってしまう恐れがあるなら、日当たりが悪い部屋で手を打たないほうがいいでしょう。