コーディネートに迷う毎日
コーディネート、なかなかに迷うものです。特に忙しい日々の中で、何を着るか悩む時間はできるだけ減らしたいものです。また、他人からは理解されなくとも、自分が納得できる服に身をまとう時間が長いほうが心を満たすことができるはずです。
コーディネート対策
私自身、毎日コーディネートを考えることがとても苦痛でした。いつの間にか服というものは増えているもので、安い服が大量にクローゼットにある状態となっていました。このとき、すべての服は把握できていません。
しっかりとクローゼットを把握できていないため、毎日毎日着ていく服を考えることが億劫で、同じような服を選んでいるにもかかわらず迷ってしまったり、探してしまったり、時間を使ってしまっていることを減らしたくなってきました。
出かけることにも時間がかかり、余計出かけるのが億劫になってしまいます。そこで、衣類の管理方法もスムーズな管理ができるように生活を設計していくことにしました。
対策として、私が行ったことはいくつかあります。
- 把握できない量の服は持たない。
- 自分がしたいファッションを理解する。
- 気温と連動した衣類を理解する。
- 衣替えタスクを軽減する。
- こだわる部分とそうでない部分を決める。
- 1000円~3000円くらいの差なら値段で妥協しない。
把握できない量の服は持たない
まず、私自身の状態を見つめなおしてみます。現状、服が多いことがまず問題として思えました。
同じ服が続かないように、ある程度はローテーションできるように、今は着ないもののまた着用したくなったときに後悔しないように、などと考えて過ごしていると、シュッとした服、ダボっとした服、学生時代から持っている服、最近買った服、などなど基本的には増えていく一方となっていました。
たまには捨ててはいるものの、久しぶりにクローゼットなどを漁ったときに見つけた服などを「まだ使えるのにもったいない・・。」「これは、もう一度買ったら○○円はする・・。」「また遠出のときに着るかもしれない・・。」などと考えてしまい、あまり多くの服を捨てることはできていませんでした。そして、クローゼットなどにまた戻っていきます。
ただ、いくら使えそうな服を持っていたとしても、把握できる服は限られています。
服が多いと、それだけ管理の手間が増えますし、仮に普段着ない服を着ようとしてクローゼットの奥にしまい込まれている服を取り出してコーディネートしようとしたら、かなり時間がかかってしまうことでしょう。
また、衣類を収納するだけの広さがあればいいですが、おそらくそこまでの広さはないのではないでしょうか。何も考えないでいると、クローゼットだけで衣類が収まらず、部屋にも衣類があふれ出し、服があるだけで部屋が狭くなってしまいます。
すると、部屋に余白が生まれることはなく、居心地のよいスマートな空間にすることは難しくなってしまうでしょう。
部屋の間取りを狭くするにもかかわらず、自分の意識の外に置かれてしまった衣類はもはやないもの同然。移動がしづらい、掃除が面倒、など、生活面でも問題が出てきてしまいます。
把握できない数の服は持たないと決め、目安としてクローゼットに掛ける分だけで収まる量にすることにしました。ケースに入れてしまうと、わからなくなってしまうのと取り出しにくいからです。
基準として、何枚という形ではなく、部屋をできるだけ活用するということを意識して、ざっくりと備え付けのクローゼットやハンガーラックの1点で収まる量を目指します。
自分がしたいファッションを理解する。
捨てるにあたって、自分が理想とするファッションを理解することは重要です。というのも、保持する衣類を限りなく少なくしようと思ったときに、いくつかある服のパターンのうちどのパターンを軸にするかを考えないといけません。
シュッとした服にするのか、ゆるい服にするのか、何より今後の購入軸を決めることにもつながるので、ここは比較的大きな決断となる部分かもしれません。
今までのコーディネートの記憶から、自分の「好き。」「嫌い。」「こうありたい。」「こう見られたい。」という着地点をしっかり分析しておく必要があります。着続けることができそうなスタイルをしっかりと決めます。
私の場合、「面倒臭いのは嫌だがちゃんとはしたい。」という欲求を備えているため、これらの要望が満たせる服を考えることにしました。
- 自分の顔や体型に合う
- 着こなしが簡単
- 雑に扱えて管理しやすい
- 洗濯しやすい
- 裾上げなどしなくていい
- 実用性や汎用性が高い
これらの要望を満たすアイテムを考えてくと、着用したときの動きやすさは大前提に、基本的には同じ服を複数揃えたりあえてワンパターン化して、考えなくていいようにしていきます。
主軸にする衣類としては、首元がよれにくい厚手のTシャツを基本に、おじさん御用達使い勝手を考えたジャンパーの延長線でワーク系ブルゾンをあわせるスタイルが見えてきました。
実は幼いころに巷でよく見かけていたおじさんスタイルは最高に合理的なスタイルだったのかもしれません。
また、ガシガシ洗濯して、遠慮なく乾燥機にかけたいので、優しい素材の衣類は卒業し、丈夫な素材を必須条件に。また、傷みにくさやヨレ回避のためフォルムなどもシンプルなものに。
あと、色も減らします。自分のイメージカラーを決めて、メインカラー、サブカラー、アクセントカラー、くらいの色数に絞っていきます。これは、色が多いと着回しが難しくなるからです。
気温と連動した衣類を理解する。
衣類の役割の本質は体温調節です。ここを抑えておかないと、気温によってどうにも出番がない服が出てきてしまいます。私の場合は、秋服がどうにも出番がないことが多く、費用対効果が悪いと感じていました。
そもそも、どのくらいの気温のときに何を着たらいいのかがわかっていなかったので、服を買う時も出番のない服を購入してしまうことになっていたのかと思います。
また、暑い寒いに関してはなんとなくで服を選んでおり、防寒の観点などでも時間がかかってしまっていたので、一度気温と適正衣類について考えることにしました。
このとき、自分の持っている服をベースに自分の体感で気温との関連性を理解しておくとよいでしょう。筋肉量や脂肪量で、同じ気温でも適正となる衣類は変わってくるからです。
トレーニングを重ねて筋肉をつけ、その上に適度な脂肪を乗せるようにすれば、防御力の高い防寒にもよい肉体となるでしょうし、逆の場合も然りです。
地域の気温を調べる
まず、普段ぼんやりと見ている気温情報を一覧で俯瞰的に把握することにします。私が調べたのは気象庁の下記サイトです。平均気温などを確認することができます。
気温データ
https://www.data.jma.go.jp/gmd/risk/obsdl/index.p
確認方法のステップとしては、下記の手順でご自身の地域の気温を調べてみてください。
- 「拠点を選ぶ」で自分の地域を選択
- 「項目を選ぶ」で「データの種類」のラジオボタン「月別値」を選択
- 「項目を選ぶ」で「項目:気温」のチェックボックス「月平均気温/日最高気温の月平均/日最低気温の月平均」を選択
- 「期間を選ぶ」で「期間」のラジオボタン「連続した期間で表示する」で任意の期間を指定
- サイト右側の「画面に表示」または「CSVファイルをダウンロード」を押下
詳しい使い方は下記ページです。同サイト内のリンクにありますが、URLを記載しておきます。
https://www.data.jma.go.jp/gmd/risk/obsdl/top/help1.html
気象庁のサイトで私が確認したときのデータは下記のようなものでした。数値は最低気温平均-平均気温平均-最高気温平均です。
- 1月:3-8-13
- 2月:4-9-14
- 3月:7-12-17
- 4月:10-14-19
- 5月:15-20-25
- 6月:19-23-27
- 7月:23-25-29
- 8月:24-27-31
- 9月:23-26-30
- 10月:17-21-26
- 11月:9-14-18
- 12月:5-10-15
こうして眺めてみると、
季節は春夏秋冬というグルーピングができますが、春夏秋冬の区切りとして、春(3-5月)夏(6-8月)秋(9-11月)冬(12月-2月)とはなっているものの、春と秋の初めと終わりでは気温差が大きくなっています。
暑い期間が長くないか・・ということにも気づけます。5月から10月までは、徒歩通勤をすれば汗ばむ季節ではないでしょうか。3月、4月、11月は少し肌寒いくらいで、そこまで寒くなく、本格的に寒いのは12月から2月となるでしょう。
服を管理する上では、大枠で暑い上期(5-10月)寒い下期(11-4月)のような区切りで捉えておくとよいのではないでしょうか。
地域の気温と衣類を紐づける
そして次に、出てきた気温データに合わせて必要な衣類を当てはめたものです。データを俯瞰的に眺めながら、持っている服がどこに当てはまるかを考えます。分類するとこのようになりました。
- 1月:3-8-13 暖かい肌着・トレーナー・ブルゾン/ダウン/コート等
- 2月:4-9-14 暖かい肌着・トレーナー・ブルゾン/ダウン/コート等
- 3月:7-12-17 暖かい肌着・長袖シャツ・ジャケット等
- 4月:10-14-19 涼しい肌着・長袖シャツ・ジャケット等
- 5月:15-20-25 涼しい肌着・長袖シャツ・カーディガン等
- 6月:19-23-27 涼しい肌着・半袖シャツ
- 7月:23-25-29 涼しい肌着・半袖シャツ
- 8月:24-27-31 涼しい肌着・半袖シャツ
- 9月:23-26-30 涼しい肌着・半袖シャツ
- 10月:17-21-26 涼しい肌着・長袖シャツ・カーディガン等
- 11月:9-14-18 暖かい肌着・長袖シャツ・ジャケット等
- 12月:5-10-15 暖かい肌着・トレーナー・ブルゾン/ダウン/コート等
下はズボン、寒い時期にズボン下(パッチ・レギンス)を着用する形です。
そして、ざっくりと自分の服の基本形を固めていきます。このとき、自分が好きなものでイメージしていくようにします。
なんとなく感じていた春秋服のコスパの悪さは、軽と中アウターの部分に衣類の種類が集まっていることで、使用頻度の割に管理数のほうが多くなったからでした。
春と秋にアウターが集まるのは、カーディガンとジャケットの季節がファッションの展開が多く、また衣類の価格も比較的安価なため、購入動機が起こりやすかったのだと考えられます。
一ヶ月のうちの気温の変化が大きいのも、安定して衣類を気倒せない理由です。実は丁度よい気温を感じられる時期は少ないのかもしれません。
それに比べて、暑い時期は、ある程度の脂肪か筋肉を備えていれば、半袖TシャツとロンTシャツだけで半年過ごせてしまいます。カーディガンを羽織る機会は比較的短いです。
ある程度以上の気温以上はもはや「暑い」で一括りにできてしまうので、クーラーなくしては汗ばむこと必須です。そのため、過ごそうと思えば長袖Tシャツでも薄い生地であれば夏もいけるので、管理する服を減らすことができます。
仕事の服装が比較的自由なのか、スーツなのか、それによって衣類の出番が決まってきますが、そもそもスーツであれば、プライベート用の衣類は絞り切れば1~2パターン程度にすることができるでしょう。
衣替えタスクを軽減する。
日本は四季があるため、気温が大きいです。そのため、がらりと服装を変える衣替えがあります。また、日本以外でも一年の気温差が激しいところでは、衣替えのようなことがあります。
しかし、この衣替え、なかなかの時間泥棒です。収納ケースに入っている次の季節の服を引っ張り出しつつ、今の季節の服を仕舞う、というアクションになるのですがなかなかに大変で、私は1日のうち多くの時間を使ってしまっていました。
これからは、せっかくの貴重な休日を衣替えに時間を取られたくありません。また、うまく衣替えのタイミングが取れないと、体温調整に適切な衣類を選択できないようなことにもなってしまいます。
先に記載した「把握できない量の服は持たない」などの内容は、衣替えの時期を楽にする、そもそも衣替えをなくしてくためでもあります。衣替えを行わなくてよくなると、その分の時間を好きなことをする時間に使えます。
ちなみに、衣替えという作業が好きで楽しい場合はアリだと思います。私の場合は、衣替えという時間が不毛で仕方ない時間に思えたので、衣類を断捨離するにあたって衣替えすらなくしてしまおうと思ったのです。
そのため、クローゼットに春夏秋冬すべての衣類を保管する形にします。ホコリが被るなど気になる点はありますが、気になれば期的にはたいたり洗えばいいですし、どうしても気になる場合はカバーをかけるなどすればよいでしょう。
実際に現在は、クローゼットだけで管理していますが、ホコリはあまり気になりません。何かしらクローゼット内で動きが発生するからか、ホコリが溜まるようなことにはならないようです。
また、衣替えをしないようになりましたが、とても楽です。寒くなれば羽織を着ればよいだけですし、暑くなれば半袖に手を伸ばせばよいです。年中着用可能な長袖Tシャツなどなら、痛むまではずっとそのパターンでOKです。
こだわる部分とそうでない部分を決める。
さて、クローゼットに春夏秋冬すべての衣類を保管しようと思うと、しっかりと自分がしたい服装を意識して精査しておく必要があります。自分の服装を精査するためには抑えておく大事なことです。
それは、自分の「こだわり」や「思い」をしっかりと理解することです。他の人からはどう思われているかはともかく、自分で「こだわり」や「思い」の部分を明確に洗い出して決めます。
そうしないと、知らず知らずのうちに必要と感じる衣類が増えていくからです。自分の軸が定まっていないと、不要な服を購入してしまうことにもつながってしまいます。
私の場合は、管理する衣類を減らすために「モノトーンの衣類しか持たない」というルールを決めました。そのときに結び付けた「思い」は「黒が好き」「色が苦手」「いろいろな色味のファッションは無理している」という思いです。
これまでは、本来黒は好きだったのですが、いまいち似合わないから、だれかと被るから、つまらないから、と避けていました。友人づきあいでも服装は気になるポイントだったのもあります。
しかし、年齢を重ねることで似合うようになってきたのもあり、また友人づきあいも減るなどして他人がそこまで気にならなくなってきたというのもあり、自分が好きな色でかつ実用性の高い黒色を中心とした服装管理に絞ることにしました。
これまでは、どこか服装に対して遠慮している部分があった心理を見つめなおし、自分が思うように服を着たいと思うようにもなりました。そのうえで、色を絞ることで手を抜けるところは手を抜くことができます。
昨今は、衣類の制服化だったり、決断の回数を減らすため「あえて」同じ服を繰り返すだったり、衣類が少なくても問題ないように感じる時代の流れもあって、個人的に色を絞りやすくもなりました。
コーディネートのパターンを考えることは減らして、自分が似合うサイズ感や着心地のよい生地を意識することは増やすことで、自分の気持ちに嘘をついているような感覚、しょうがなくその服を着ているような感覚、そういった感覚は減ってきたと思います。
自分の服装を精査することは、自分の優先順位を見つめなおすよい機会になるかもしれません。
私の場合、捨てることにしたこだわりは「同じ服を着ていると思われにくい」ことでした。ここをこだわっていると、ローテーションのために多くの衣類を保持する必要が生じてしまいます。
人からの視線に対してはこだわりを捨てることにしました。
1000円~3000円くらいの値段差なら素材に妥協しない。
その代わり、こだわる部分としては好きな色や素材、自分が満足している状態には少しだけこだわります。
服を購入する際に、自分に合ったメーカーやブランドのものを軸に選び、値段を軸にしないようにします。多少の値段の差なら、しっかりした生地のものを選ぶ、納得いくサイズ感のものを選ぶ、そういったところは妥協しないようにするということです。
また、色も決めてしまうことで、今までであれば特定の色が在庫切れなら別の色で…のようなことがありましたが、望む色がないなら買わない。どうしても必要な場合は値段が少し高くても条件を満たすものを買う。
そうすることで、コーディネートを簡素化しても、最終的には満足度を高めることができます。
それに、やはり安いものには何か理由があります。安定的に提供できる価格と品質はメーカーによってある程度決まってはくるので、安いものにはそれなりの妥協点が必ずあります。
例えば、生地が薄いだったり、サイズ感がどうも小さいだったりです。結局のところ、生地が少なければその分安くなるのは当たり前、というような感覚でいてよいのだろうと思います。
実際にクローゼットを整える
これまで書いてきたことを実際に行うとして、服を整理しようと思ってから精査された状態のクローゼットにするには、いくつかのステップがあって時間を要しました。
精査された状態のクローゼットにするには、最終的にクローゼットに収まる量を目指せる着用パターンだけを残したり、ポイントを押さえた服を追加購入したりしつつ、いらない服を捨てていかないといけないからです。
私の場合だと現在以下の状態に近づけています。このくらいの状態であれば、クローゼットに収まってきます。まだ捨てきれていないものもありますが、何とかクローゼットに収まっているのでいったんはよしとしています。
どうしても衣類は消耗するので、買い替えのタイミングなどに定期的に精査は続けていく予定です。
- ルームウェア:スウェット下×3・トレーナー×3
- アイテム:帽子×2
- アンダー:下着×3
- ソックス:靴下×3
- インナー:涼しいタイプ×3|暖かいタイプ×3
- ボトムス:カラーパンツ×3
- トップス:半袖Tシャツ×3・長袖Tシャツ×3
- アウター:ダウン×2・ブルゾン×3・羽織るシャツやカーディガン×3
- ベルト:ベルト×2
- 靴:スニーカー×2
- スーツ×2
- 革靴×1
- Yシャツ×2
- ネクタイ×2
- 礼服×1
- スポーツウェア×1
私の場合は、この記事を書いているときはスーツを着用しない仕事のため、基本的にスーツを着ることはほとんどありません。それでも、必要不要で考えると必要なため保持しています。
礼服など使用頻度の限りなく低い衣類に関しては、サマリーポケットなどの保管サービスを利用するのもいいかもしれません。もしくは、礼服はサイズが合わなくなっている可能性もあるので、保管しないという考え方もありかもしれません。
必要になったときに買う、お店にお金を払って預かってもらっている、くらいの感覚にしてしまってもよいかもしれません。ただ、すぐに必要なタイミングももちろんあるとは思いますので置かれている環境によって温度感を変えるとよいでしょう。
3点ずつ保持している衣類に関してはもっと削れば2点ずつ用意しておけば何とかなりますが、洗い替えや不測の汚れなどのことを考慮すると3点がローテーションを保持するのにちょうどよいのではないでしょうか。
2点保持しているベルトやダウンなどについても同じ考えで、多少のリスクを考慮するなら1点でも問題ありません。ダウンも雪国でなければ、なかったとしても十分戦えるのでそもそも保持しないことも可能でしょう。
また、Tシャツも半袖は持たなくても、何とかなるといえばなりますので、ここを削ることも可能です。一時期試していましたが、腕まくりは必須なので半袖は持つことにしました。
増やすとしたら、インナーの枚数は体温調節の観点で持っておいてもよいかもしれません。というのも、今まではトップスを重ねたりして寒さに対抗していましたが、そうするとコーディネートが難しくなったり着ぶくれして動きにくいです。
寒い場合は、インナーを重ねてきることで対策するほうがシンプルですし、余計な衣類を保持しようとする方向性にならなくて済みます。やはり、無駄に服を増やさないというのも大事なことですので。
もし、私がジムに通ったりフットサルをしたり、など何かしら運動で出かけることがあればスポーツウェアの比重を増やすかもしれません。日々の状況に合わせて最適解はカスタマイズする必要はあるでしょう。
それでも同じ用途の衣類は3点が上限になってくるでしょうか。
保持する基本的な考え方としては、洗濯するものは3点、そうでないものは2点、必要度が低いが念のため保持するものは1点、という保持ルールにすれば、部屋のクローゼットに収まる範囲になるのではないでしょうか。
そもそも、ワンルームのクローゼットは申し訳程度のため、自分の服装もしっかりあらかじめ設計しておかないと、そもそも服を買わない、人目をまったく気にしない、というな人以外はまず収まることはないのではないでしょうか。
捨てることの恐れ
さて、クローゼットの着地点が見えたら、その着地点以外の衣類はすべていらないものになります。クローゼット精査のために、不要な服はどんどん捨てていかなければ、思うようなクローゼット管理はできません。
ただ、服を捨てるということはとても罪悪感が伴うものです。いらない服を捨てようと思うと、どうしても「もったいない」「失敗したらどうしよう」という感情が生まれます。そこまで安いものでもないですし。
しかしながら、失敗の可能性はありますが、実際に不要な服を捨てていかないとクローゼットの整理はなかなかできません。イメージした服に入れ替えて、古いものは何も考えず捨てないといけません。
お金に余裕があれば、失敗してもまた買えばよいので、そこまで恐れることではないかもしれません。しかし、そこまで家計に余裕はないでしょう。服を買うなら他のことにお金を使いたいかもしれません。
どうしても捨てることをためらってしまう場合には一つ対策があります。
「いったん段ボール」作戦です。これまで実際に着てこなかった服や自分がしたい服装とは異なる服を捨てたものとしてとりあえず段ボールに入れるのです。
保管する部屋がない場合は、これもひとまずサマリーポケットなどの保管サービスを使ってみるのもよいかもしれません。いったん不要な衣類がない状態を体験してみるのもモチベーション的に良いかもしれません。
そうすれば、もし捨ててしまって困ることになったとしても、段ボールを開けば何とかなります。逆にその状態で半年など過ごしてみて、特段困ることがなければ段ボールの服はなくても困らないということの証明になります。
そうやって、衣類をふるいにかけて絞れば実際に服を捨てることができるでしょう。もちろん、明らかにいらないと思えるものはどんどん捨てていくとよいです。
捨てられそうだったら、その段ボールを開けるときには、勢いよくゴミ箱へダイレクトに。吟味してはいけません。いったん自分が魅力を感じた衣類なら、もう一度見てしまったらおそらく魅力を感じてしまう可能性があるからです。
とはいえ、捨てることには勇気や決断が必要な面も大いにあります。しっかりとエネルギーを蓄えて取り組むか、毎日1着ずつ捨てていくか、やり方は自分に合った方法をとればよいですが、決断は必要です。
衣類が減ったことで
クローゼットを精査するという決断をして、ある程度の時間をかけて実際に管理する衣類を減らしてみたことで、毎日のストレスが明らかに減りました。服を決めるのに悩むことが減るというのは思ったより快適です。
そして、これまでは衣類管理にかかっていた時間を自分の時間や家族の時間に使えるようになり、生活の満足度が上がったように思えます。
ただ、わかったこととしては、お金に余裕がないと服を捨てること一つとっても躊躇する場面が多く、ちょっとしたことにも決断力を必要とする場面が増えてしまうと再認識できた体験となりました。
そして、無駄な決断力を必要としない状態を維持するためには、クローゼットに保管する衣類保持の型をまずは用意して、そこから外れるものに関しては定期的に業務的に淡々と捨てていくようにしないといけないでしょう。
衣類を購入する際は、ショッピングというより在庫補充のような感覚になってくるかもしれません。インナーが痛んだらインナーを買って古いものを交換して捨て、ブルゾンが痛んだらブルゾンを同じように淡々と。
ここにも優先順位が隠れていて、ファッションの優先度が高ければもっと楽しむ要素が必要かもしれません。しかし、優先度がそこまでではないとき、プライベートとはいえどこか仕事のような行動が必要になってくるでしょう。
それでは、また。