災害対策②備えあれば憂い少し減る。災害時の宿泊を想定して実用的かつ無理のない準備の仕方を設計する。

キャリーケースやボストンバッグを用意する

災害は突然やってくるものです。地震、台風、大雨による洪水など、日本に住んでいる以上、何かしらの災害に見舞われる可能性は誰にでもあります。

そのとき、自宅でそのまま滞在できない場合、避難所生活や外泊を余儀なくされることもあるでしょう。事前に必要なものを準備しておけば、不便やストレスを少しでも軽減できます。今回は、実用的かつ無理のない備えを考えてみます。

非常時に持ち出す荷物を何に入れるかは重要です。リュックサックも有用ですが、持ち運びやすさと量の兼ね合いを考慮するとキャリーケースやボストンバッグも選択肢となります。

キャリーケースの利点

  • 荷物が多くても転がせるため、長距離の移動が楽です。
  • 収納力が高く、衣類や生活必需品をまとめて入れられます。
  • 防水性のあるものを選べば、雨天時も安心です。

ボストンバッグの利点

  • 柔らかい素材のものが多く、狭い場所でも収まりが良いです。
  • 手持ちや肩掛けで持ち運びやすく、状況に応じて持ち方を変えられます。
  • 比較的軽量で、持ち運びに便利です。

キャリーケースとボストンバッグのどちらがよいかは、個々の環境や体力に応じて判断しましょう。避難所までの距離や地形(階段が多い、道が悪いなど)も考慮に入れるとよいです。両方備えるのも良いですし、基本的には旅行のときの自分のスタイルに合わせるのがよいでしょう。自分が使いやすいもので構いません。

避難所生活や外泊を想定したアイテム

避難所や外泊時に役立つアイテムをリストアップしてみます。基本的には、持ち出し最低限のアイテムに加え、休息やエチケットを考慮したアイテムを用意しておく必要があります。

さすがに何日もの生活用品をすべて持ち運ぶことは難しいため、三泊を目安として準備しておくとよいでしょう。衣類はできるだけ動きやすく過ごしやすいものを選び、質の良い普段着をストック的に用意しておきます。

予備の衣類を外泊用として保管しつつ、日常使いの服が傷んだら交換しながら、新しいものを外泊用として確保するようにしましょう。これは「ローリングストック」の考え方にも通じます。

また、災害用というよりも、日常のアイテムを流用するイメージで準備するのが負担を減らすポイントです。加えて、キャンプ用品を活用するとよいかもしれません。

趣味をキャンプにすると、災害が起きた時にもアイテムが流用できることも多いかと思うので、楽しめるならキャンプを趣味にする生活設計もいいかもしれません。

さて、リストアップするアイテムは以下の通りです。

  • 食料・飲料水:少なくとも3日分の保存食や水(500mlのペットボトル数本)。
  • 衣類:下着・靴下・Tシャツ・ルームウェア。
  • タオル:清潔を保つために数枚持っておくと便利です。
  • マスク・除菌シート:感染症対策や衛生管理に必要です。
  • 簡易トイレ:避難所のトイレは混雑する可能性があるため、備えておくと安心です。
  • 毛布:災害用のかさばらない毛布を用意しておくとよいです。
  • スリッパ・サンダル:室内履きがあると足元が楽になり、清潔も保てます。
  • クッション:硬い床に長時間座るのは辛いため、快適に過ごせるものを準備しましょう。
  • カイロ:特に冬場は防寒対策が必要です。
  • 爪切りなどのケア用品:安心感のため、日常のアイテムを持っておくとよいでしょう。
  • ゴミ袋:荷物の整理や衛生管理に役立ちます。
  • 常備薬:持病の薬や、頭痛薬、胃薬、風邪薬など、普段使用する薬を準備しておくと安心です。

まとめ

災害時の宿泊を想定した準備は、過剰になりすぎても負担になり、必要最低限だと不便が生じます。バランスよく準備することが大切です。キャリーケースやボストンバッグを活用し、避難所生活や外泊を考慮したアイテムを整えておくことで、万が一の際も少しでも快適に過ごせるようになります。日頃から備えておき、「もしもの時」に備えましょう。 それでは、また。

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