多すぎる住まいの使っていないタオル。きっと今の枚数、必要ありません。

どうにも場所をとってしまっているタオル

タオル
Gentelle_Linen / Pixabay

住まいをスッキリさせたい。片付けたい。ごちゃごちゃした生活に終止符を打ちたい。そういった思いを持っているものの、日々に追われて住まいはごちゃごちゃしているかもしれません。いつの間に、こんなに住まいにモノが増えてしまったのか。

例えば、どうにも場所をとってしまっているタオル。それは、もらってきたり、新しく買ったもののなかなか使い出せなかったりで、場所を取ってしまっているのかもしれません。実家などではどうしてここまでタオルを増やしたのか理解しかねる状態になっていることもよくあることでしょう。

おもに引っ越しのタイミングなどで、タオルがない状態が不便な体験は、誰しも1度はしてしまっているものではないでしょうか。そんな体験が、ついついタオルをストックさせてしまうのかもしれません。でも、捨てましょう。

住まいをスッキリさせたいという欲求を満たすためには、いらないものを捨てなければなりません。とはいえ、何がいらないか判断するのは結構迷うもの。今回はいらないものを捨てていく上で、毎日使うタオルの住まい適正量について考えてみたいと思います。

捨てることができるなら捨てましょう

Alexas_Fotos / Pixabay

結論としては、住まいにタオルのストックはそんなに必要ありません。

洗面所やトイレなど掛けタオルに関しては、タオルを必要とする場所×3にすればよいでしょう。このタオルを日々洗濯してローテーションしていきます。ちょっとタオルを使う日だったときの予備で1枚を考えているので、実際の使用感としては×2でもいいくらいです。

洗濯のローテーションをずらすことが可能なら、予備をさらに減らすことが可能なので、タオルを必要とする場所+任意の数という式になります。とはいえ、タオルはすぐ洗うこともたまにイレギュラーであったりするので、タオルを必要とする場所×3くらいが多すぎない適正ストック枚数ではないでしょうか。

Positive_Images / Pixabay

バスタオルに関しては、住まいの人数分×2でいいでしょう。住まいの人数分の枚数があれば、毎日洗濯するものとして次のお風呂の際には乾いているはずですし、どうにかして乾かすはずです。乾きが遅いときもあるとして、予備を1枚ストックします。1人分なら、この2枚を日々洗濯ローテーションしていきます。

タオル交換のタイミングですが、基本的にほつれが酷くなったり破れたりしてきたら、新しいタオルを購入すればよいでしょう。消耗品のタオルといえど、しょうもない商品を選ばなければ、乾燥機に毎日ガンガンかけたとしても1年は持ちます。そのため、必要なタオル枚数の基本は洗い替えと念の為の予備となります。

1年くらいの期間持つということは、住まいにタオルストックが多い家庭の場合は、タオルストックの上の方の何枚かで日常生活が事足りてしまうということです。すると、下の方にあるタオルには手が届くことなく、かれこれ1年は簡単に過ぎてしまうことでしょう。1年過ぎるということは、1年過ぎてからタオル買ってもいいということです。

Preis_King / Pixabay

そのストックは、ネット上でストックするようにします。つまり、いつでもすぐ買えるように「欲しい物リスト」や「お気に入り」にブックマークしておいて、すぐポチることができるように準備しておくのです。注文してから3日もあれば手元に届きます。時間が掛かりそうなときは、タオルの種類にこだわらなければ、コンビニでもスーパーでも売っているところに行けばすぐ買えます。

そして、買うときに注意する点としては、お得に感じるフェイスタオル12枚セットなどを買ったりすると実は保管に困ります。自分も失敗したのですが、1人暮らしなら、おそらく必要ありません。洗面所、キッチン、トイレ、で3枚。洗い替えを含めて6枚、予備を含めて9枚。3枚余ってしまいます。もしユニットバスでトイレと兼用で気にならないなら2枚、洗い替え2枚、予備2枚で6枚で十分です。

自分は12枚セットを購入したとき、6枚が手持ち無沙汰でスタンドに収まらずプラスチックのケースに保管していましたが、このタオルの置き場所を削れたらもっと部屋がスッキリするのにな・・・と思っていました。個人的には余裕を持った状態で6枚で事足ります。なお、バスタオルは2枚で丁度よいです。もし3枚だと多いと感じていたでしょう。

もったいないですが、捨てることができるなら捨てましょう。スマートな生活を望むなら、勇気を出してまだキレイなタオルを断腸の思いで捨てなければなりません。いつも洗濯してローテーションしているタオルは最低限必要な枚数です。普段使っていないタオルの枚数の半分は捨ててみましょう。

余分なタオルがあっても良いことはない

WikiImages / Pixabay

しかし、どうしてタオルをわざわざ捨てる必要があるのでしょうか。理由は2つあります。

1つめは、衛生面の観点からです。

タオルが多くありすぎると、いい感じで洗濯ローテーションすることができません。なお、洗濯ローテーションとは、キレイに洗ったタオルを、1番最後に使うように奥に置いて、1番保管期間が長いタオルを1番手前に置くようにすることです。

洗濯ローテーションから外れたタオルは空気が滞ります。そして、空気が滞ったタオルには虫が紛れ込む可能性が増してしまいます。また、せっかく洗濯しているのに保管期間が長すぎるせいで、ホコリの蓄積、カビの発生、害虫の這いずりでいつの間にか不衛生になってしまいます。

久しぶりに使うタオルなど、もう一度洗濯しないといけないことになってしまうのです。しまう前に洗ったんだから…ということを思うかもしれませんが、テレビの上を掃除して1年ほったらかしにしたらホコリが積もって、掃除をするべき場所になっているでしょう。それと同じことなのです。

1人で9枚タオルを保管していて、1日に使用するタオルは3枚ずつとしたときに、洗濯ローテーションに3日かかります。3日ならまだ問題ないですが、4日、5日、12週間と保管期間が長くなるにつれ、カビなどの発生、虫どもの這いずりのリスクを上げてしまうので、これ以上の期間を開けたくないところです。

時間が掛かってもすべてのタオルをローテーションすればよいのでは?と思うかもしれませんが、できることなら却下したほうがいいでしょう。というのも、洗濯ローテーションの1サイクルの期間が長くなればなるほど、洗濯ローテーションに必要なエネルギーが大きくなるのです。

タオル置き場の広さが存分にあるなどでない限り、だいたいタオルは積み上がったりギュウギュウになっているでしょう。すると、タオル枚数が少ないのに比べて、1番奥へ洗ったタオルを置くのが面倒臭いことこの上なくなります。日々の仕事は目白押しで他にやることに追われているので、よほど、ローテーションに強い意志を持っていない限り、そのまま1番手前にぽんと戻します。

これは、結局の所タオルをあまり持っていない人と同じサイクルになっているということです。このサイクルから外れたタオルは、1年くらいは忘れられ知らず知らずのうちにただの下敷きと化すので、先述したように不衛生なものとなってしまいます。

quinntheislander / Pixabay

2つめは、空間の確保です。

もし、今タオルを置いてある場所、タオルがなくなった場合をイメージしてみましょう。他の何かを収納できたりしませんか?また、場所がスッキリすることによって、掃除しやすくなったりしませんか?広くてたまらない住まいに住んでいるのなら、多すぎるタオルも特に問題ないかもしれませんが、おそらく多くの人がそうではないでしょう。

ワンルームでも、2LDKでも、一戸建てでも、余分にタオルを保管するスペースなど基本的にはないのです。少しでも住まいを広く感じるため、不要なものはできるだけ保持しないようにしないといけません。となると、使いみちのありそうなタオルも必要以上に保管するのは住まいを狭く感じさせる要因になってしまいます。

空間を確保することで、1つめの理由の衛生的な環境を保つための掃除がしやすくなったり、他にものを収納することができるメリットがあります。さらに、住まいをオシャレに整えようと思ったときには、ものが多すぎるとオシャレになりにくいです。巷のデザインされているものを見れば、オシャレと感じさせるものには十分な余白があるものです。

仮にタオルスタンドなどで引っ掛けるスタイルで、オシャレにタオルを保管しようと考えているのなら、確実にタオルのストック癖は改めないとスマートにタオルを保管することはできません。無理やり引っ掛けるようにしたとしたらモッサリして取り回しが悪すぎます。

タオルだって備えあれば患いなし

monika1607 / Pixabay

とはいうものの、ゴキブリの糞がついている、何かしら虫の死骸がひっついている、などでなく、せっかく買ったりして新品のタオルだとしたら、もったいないですよね。

不要なタオルは捨てろといっても、急な来客や、友人や親戚、子供などが遊びに泊まりにくることもあるでしょう。お客様が泊まりに来たときに、悲しい思いをさせたりしたくないですよね。バタバタしないためにあらかじめタオルくらいは準備しておきたいですよね。

いざというときに、タオルをたくさんストックしておくことで、何かに使えるかもしれませんよね。風邪を引いて大量の汗をかくかもしれませんし、毛布代わりになるかもしれませんし、何らかのトラブルで床が水浸しになってしまったりするかもしれませんし、不測の事態に重宝するかもしれませんしね。

タオル保管にもルールを

Comfreak / Pixabay

でも、考えてください。来客時にタオルを余分にストックしておかないといけない理由は何でしょうか。

来るかどうかわからないお客様とはいえ、いざ来たときに慌てたり困ったりするのは嫌だという備えのつもりかもしれませんが、まず、ごちゃごちゃしている住まいにお客様を呼ぶ機会はなかなか訪れません。何かと理由をつけて来客イベントを避けるはずです。

タオルを余分に保持していないと、客人とタオルを共有することになって気持ちわるいのでしょうか。それとも、自分が日頃使っている消耗品を使わせることがおもてなしの観点から申し訳ないのでしょうか。はたまた、タオルが足りなくなるほど何人もやってくるのでしょうか。

どの理由だったとしても問題ありません。余分なタオルは不要です。タオルを余分に置いていないと、不安で仕方ないという場合は、ちゃんと使う量を計算できていなかったり、ルールを決められていないのです。

不安をなくす方法は簡単です。使う量を把握することと、ルールを決めてしまうこと、この2つを守るだけです。

仮に客人が頻繁に訪れるような住まいなら、それはもう事業を営んでいるも同然。あなたの住まいは民泊みたいなものです。タオル保管する場所を意識的に作らないといけませんし、保管するタオル枚数も一般的な枚数より多くなるでしょう。それでも、1日にやってくる最大人数+家族分くらいですが。まずは来客数の把握です。

そして、客人が来たら〇〇する。というようなルールを決めてしまうのも必要なことです。これがないと、闇雲にタオルを保管する癖がついてしまいます。無駄にタオルを手に入れようとしてしまいます。客人とのタオルシェアが自分はどう感じるかが、客人に対するルールのベースとなります。

garciaana / Pixabay

客人とのタオルシェア、自分が気持ち悪い、家族に使わせるのは気持ち悪いという思いが強いなら、お客様にいつも使っているタオルを使ってもらった後は捨てる機会としたらよいです。捨てたタイミングで、新しいタオルを購入しましょう。

自分が使ったタオルでは申し訳ないなら、お客様が来るとわかった時点が新しいタオルを購入するタイミングです。色やデザインが同じタオルをあらかじめ購入すればよいのです。時間がないならコンビニで買います。お客様には新品を使ってもらいます。新品を1回使っただけですぐ捨てるのはもったいないので、そのまま自分たちが使う用に洗濯ルーティンを続けるだけです。

問題は、捨てるのがもったいなく、洗っても使いたくない場合です。こうなると、お客様用としてついついストックしてしまいますが、ストックはダメです。使うことのないタオルになります。おもてなしの心を少し捨てて、自分たちが使っているタオルをお客様に使ってもらいましょう。

客人の来訪頻度が高すぎて、このルールに従って毎回購入と廃棄を繰り返してしまうとタオル代がかさむので、お客様用として置いておかないと経済的に厳しい。そういった場合は、同じ人が常に来るならその人にタオルを持ってきてもらってください。それはお願いしてもよいでしょう。

もしくは、その人も半分家族として考えて専用のタオルを保管するようにするかですが、これはできるだけ避けたいところです。

訪れる人が変わるとしたら、自分の理念に問いかける必要があります。自分はお客様用タオルを使うことが気持ち悪いのに、お客様同士は他人なのに、わからなければいい精神で、自分が気持ち悪いと感じるようなことをさせるのでしょうか。それぞれのお客様には別々のタオルを使ってもらうべきではないかと。

おもてなしの精神が勝つなら、お客様用タオルをそのまま自分が使います。気持ち悪いのが勝つなら、日頃使っているタオルをお客様に使ってもらってその後は捨てます。やはり、どちらかです。

不要なタオルを捨てることで払拭できるかもしれません。

TesaPhotography / Pixabay

すっきりスマートに生活しようとするなら、必要以上にタオルをストックする癖を改めないといけません。必要以上にタオルをストックしてしまう原因になってしまう可能性がある「まとめ売りセット」を買う必要はありません。

また、お客様用タオルという存在が部屋を圧迫させる原因の1つとなります。お客様用布団に比べると微々たるもののようですが、数が集まればなかなかどうして邪魔です。気づけば畳1帖くらいのタオルを保持してしまっていることも存分にありえます。

もちろん、各々の生活スタイルによって、タオルの使用量は変わってきますので、大事なのは自分の日常ではどのくらいのタオルを使っているのか、適切なタオル保持量を把握することです。

毎日タオルを使うたびに、住まいを冷静に眺めたときに、どこか違和感があったり小さな不快感があったりするなら、不要なタオルを捨てることで、違和感や不快感を払拭できるかもしれません。

住まい、スッキリさせましょう。思っているほど、タオルはいりませんよ。きっと。

タイトルとURLをコピーしました