日々の掃除をシンプルに。ワンルームの部屋で掃除用品の厳選アイテムを考える。

住まいに掃除用品が多すぎる

cleaner
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掃除用品、色々な汚れに最適化された商品が様々あることでしょう。新しい商品が出たら、気になって買ってしまったりしていないでしょうか。そうこうしているうちに、住まいの掃除用具置き場は、掃除用品でゴチャゴチャしていることはないでしょうか。

似たような効果の古いボトルと新しいボトル。いつまでも使い切れないまま、掃除用品自体にも汚れが付着して劣化して、掃除をする気を失う日々になっているのではないでしょうか。

これは、住まいに保持すべき掃除用品が多すぎるから起こる現象です。使い切っていない洗剤があるのに、似たような効果の洗剤を買ってきたら、使い切ってないまま劣化する道を迎えるのは当たり前といえるでしょう。

日々の掃除はシンプルにしたいですよね。ただでさえ考えないといけないことが多いのですから。

以前は掃除をしなかった私も、何を思ったか定期的に掃除するようになったのですが、これも掃除用品を少数精鋭で揃えられたからだと思っています。

それまでは、掃除が面倒で面倒でたまりませんでした。厳選した掃除用品の状態を下記のポイントでこれから提案していければと思います。

  • 費用対効果が高い
  • 在庫管理がシンプル
  • 取り扱いが簡単
  • すぐ使える
  • 高い汎用性
  • おしゃれな生活

対象としては、ワンルームや自分の部屋、ということをイメージとしていますが、たとえ部屋が増えたとしても考え方は同じかと思うので応用がきくのではないかと思います。

住まいに必要な掃除用品を厳選した

私が厳選した住まいに必要な掃除用品は下記です。住まいのレイアウトや個人の好み、家族環境などを考慮すると追加すべきアイテムや最適化は必要かもしれませんが、基本的にはこれらがあるとよいでしょう。

アルコール製剤

Ethanol
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掃除用品の説明

70%以上のアルコールとなると、5リットルでだいたい4,000~5,000円くらい。60%くらいのものでも十分掃除には役に立ちますが、殺菌効果を考えると70%以上のものが望ましいでしょう。掃除においての汎用性が高く、あらゆる掃除箇所に活躍します。

また、あらゆる洗剤にありがちな拭いたあとに水拭きをしないといけない、という面倒なことが不要です。面倒なときは、吹きかけるだけでもカビの抑制になったりします。湿度が高い場所では水分を拭き取ることをおすすめします。

掃除用品で薬剤を最小限にするなら、アルコールが最も汎用性の高い薬剤となるでしょう。食品添加物と記載のあるタイプのものであれば、食器などでも大丈夫です。

また、帰宅直後は手などに噴射をすることで、住まいに悪い菌やウイルスを持ち込む確率が減ります。コロナウイルスのようなエンベロープウイルスには、アルコールは有効なので、感染症予防策として置いておきたいものでもあります。

他にも、ニオイ消しを使っている場合はアルコールにしてしまうのも手です。それは、消臭系のスプレーミストも、アルコールと目的が同じです。布類に付着している雑菌の除菌なのですから。

オールマイティな薬剤といえるでしょう。アルカリ性の汚れにも、アルコール製剤は中性のためそこそこ闘えます。また、強力な敵、カビにはびしょびしょさせるくらい噴射すると完全駆逐とはいかなくとも、見た目上の効果はあります。

また、劣化してベトベトするラバー塗装や簡単な塗料であれば近距離で噴射することで除去することもできたりします。

掃除用品の用途例

  • 蛇口、洗面台鏡、トイレ便器などを研磨スティックでこする
  • カーテンや布団、マットレス、ソファなどのファブリック用品に噴射
  • ベッド、デスク、ワゴン、物干し・衣類ラック等のスチール用品
  • 冷蔵庫、キッチン棚、流し台下、レンジ棚、靴箱棚
  • 靴、ベルト、リュック、マスクなどの洗濯しない状態の装飾品

アルカリ電解水

spray
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掃除用品の説明

アルコールでは少し不都合がある場所に使います。アルコールでは金属の塗装が剥げるとき、汚れの種類が油汚れのとき、これを使います。人間の垢や油など酸性の汚れに科学の力で効果的です。

phが強いものがおすすめです。薄めて使うという手もありますが、効果を実感するためにはphができるだけ高く原液で使うのがよいでしょう。肌荒れや目に入ることは気をつける必要がありますが、そこまで神経質になることはないでしょう。

アルコールでは効果が薄いノンエンベロープウイルスにも除菌面では有効です。また、アルコール製剤の成分が気になるような箇所など拭き取り感が悪い箇所はこちらのほうがよいでしょう。

巷ではアルコールよりもおすすめされていたりしますが、個人的にはカビ抑制に関してはアルコールのほうが効果を実感しているので、アルコールと共にあるとよいような感じです。

アルコールと違って揮発性はないので、噴射したらそのままというわけにはいかないので、ティッシュで拭いたりする必要がありますが、拭いた感じはアルコールより癖は少ないです。水なので。

アルコールでは対応できないウイルスの除菌や、汚れを取りたいという目的が強いときはこちらでしょうか。カビを抑制しつつ、となるとアルコール製剤に軍配が上がると感じています。

掃除用品の用途例

  • ベランダ窓(パッキン・枠・サッシ・カーテンレール)
  • 玄関タイル
  • ドア(玄関・靴箱・リビング・洗濯場)
  • ランドリー棚
  • フローリング
  • 靴箱棚サイド
  • 除湿機の外側・内部・底
  • ダストボックス
  • 洗面台
  • 換気扇(キッチン・バス)
  • ユニットバス排気口

ティッシュペーパー

tissue
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掃除用品の説明

身近なところに掃除の軸となるアイテムはありました。汚れを拭き取る、カビを拭き取る、鼻水を拭き取る、顔の脂を取る、お皿の代わりになる、住まいの中で最も汎用性が高い備品といえばこれでしょう。

トイレットペーパーでも代用できなくはないですが、ササッと取れて水気のある薬剤を使う際にもトイレットペーパーより溶けにくいので、掃除のテンポがよくなります。

掃除用品のイメージはないかもしれませんが、ティッシュは汚れを拭き取るという点、使い捨てにできるという点、ちょうどよい分厚さを使用する枚数で調整できる点、などから掃除用品シンプル化において、基本となるでしょう。

日々のこまめな掃除や、汚れがひどい箇所、カビを広げないようにするため、小さな虫をつまんで処分するため、ティッシュを活用することになります。

掃除用品の用途例

  • カビのひどいところ
  • 汚れがひどいところ
  • 汚れを拭き上げたいところ
  • 乾燥機・除湿機のフィルタ
  • 排水ネット(バスタブ)

トイレットペーパー

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掃除用品の説明

トイレ掃除で活用します。トイレの際だけに使うわけではありません。なぜなら、トイレに流せるからです。おそらく、現代はこのアイテムが住まいにないことはないでしょう。ないととても困りますし。

シングルのパルプ再生紙のようなトイレットペーパー、ダブルのソフトなトイレットペーパー、好みは分かれるところです。どのタイプでもいいので、自分も家具も便器も拭き取りやすいバランス良いものをチョイスしましょう。

個人的なおすすめはシングルのパルプ再生紙タイプです。さらにロングの芯なしタイプです。ダブルのフふわっふわタイプはもし風呂上がりに使用しようものなら貼り付いて大変ですし、掃除に使うにはもったいなく感じることでしょう。

汎用面だけでいえば、トイレットペーパーさえあればティッシュはいらないといえばいらないです。ただ、その場合掃除を効率よく行おうとしたときに、リビングなどでは少しロールを取るのが面倒です。

掃除用品の用途例

  • トイレ便座、トイレ蓋

ダスター

Rag
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掃除用品の説明

汚れを拭き取る、吹き上げる、というよりは、雑巾がけをするようなイメージです。定期的な掃除で汚れを取る目的のために使用します。拭く範囲が広くティッシュでは手間がかかりすぎる場合に出番があります。

ただし、汚れではなくカビが生えているような箇所ではカビを塗りたくってしまうので、きれいに折り返して使ったり、汚れたら使い捨てにしたりするくらいの使い方にしたほうがよいです。

ダスターではなく雑巾でも目的は同じです。どちらも使用感でのお好みですが、コストをあまり掛けずに使い捨てをしたい場合は、雑巾のランクを落とす必要があるので、毛羽立ちなどで拭いた箇所に繊維が残ります。

ダスターも毛羽立ちが残らなくはないのですが、安い雑巾よりはマシです。ドアや窓などティッシュで拭いていくには、少し枚数がかさみすぎるかな・・と感じる場所に役立てます。

掃除用品の用途例

  • カビがひどくないところ

ハンディワイパー

Fluffy
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掃除用品の説明

日常に掃除を取り入れたいときに役立ちます。デスクなど気が向いたらすぐ手が伸ばせる場所にあるとよいです。ティッシュなどを持ってきて、拭いてとかだとハードルが高いとき、さっとなぞるだけでホコリが取れます。

基本的な汚れはホコリなので、それさえ取れれば見た目上キレイを保てます。デスクのような基本的に乾いた場所はあまりカビが生えない(湿度次第)と思うので、ハンディワイパーが適しています。

パソコンなどが住まいにある場合、リモート環境やフリーランスの環境だと、デスク周りはコード類でゴチャゴチャしているかもしれません。ある程度整理はしても、PC機器類をデスクに置く以上コードがサッと拭く掃除の邪魔になります。

コードを持ち上げたり抜いたりして拭くという行為を想像するだけで、掃除が億劫になってしまいます。億劫なのでゆっくりとまた週末にやろうと思ってやらないというコースをたどります。ホコリや汚れがどんどん溜まっていきます。

どちらかというと、掃除の効果よりも掃除のハードルを上げないための道具になります。それでも、定期的にサッとなぞるだけでホコリがあまりたまらないので明らかにキレイな状態をキープできます。

注意が必要なのが、カビが生えた箇所。ダスターと同じでここを掃除するときはなぞってはいけません。また、湿った場所をなぞってもいけません。湿った場所をなぞると、これまでにまとわりつかせたホコリを吐き出してしまいます。

掃除用品の用途例

  • デスク
  • コンセントタップ
  • PC
  • デジタル機器
  • キーボード
  • 宙吊りのコード
  • 掛け時計
  • メッシュバスケット
  • 乾燥した棚

使い捨てのこすり棒

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掃除用品の説明

サンドペーパーのようなスポンジが先端についた棒です。汚れを削り取るような使い方になります。傷が付きやすい場所にはあまりおすすめはできませんが、掃除による多少の傷は日々の生活の範疇なので気にしなくてもよいと思います。

念のため陶器にも使えるタイプかどうかを確認しておきます。陶器に使えるタイプであれば、おそらくサンドペーパーも優しいタイプのはずなのでそこまでひどい傷はつかないでしょう。どうしても研磨が必要な箇所に使うことになります。

トイレの陶器は、ヤスリのようなものでこすると、多少なりとも傷がついて痛みます。そこからカビなどが生えやすくなる懸念もあるのですが、定期的に掃除をするとしたら、歯磨きのようなものとしてとらえるとよいかもしれません。

歯磨きもソフトな素材で優しく磨いたり、水圧で歯垢を除去するなどのほうが良いと思いますが、実際そうはしていないでしょう。研磨剤が含まれた歯磨き粉でシャコシャコ磨いているはずです。歯は交換が難しいですが、最悪トイレは交換できます。

掃除用品の用途例

  • 蛇口
  • 便器
  • 洗面台

細い棒

Stick
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掃除用品の説明

オーブンレンジの隙間のパン粉や、機材の隙間のホコリを取るためのものです。これはすぐ取り出せるところに準備しておき、考え事をしたりしているとき、ふと目についた細かい気になる箇所をカリカリします。

細かい箇所は、掃除をしているときより何気ない日常で気付くものです。そのようなときに、ちょっとした隙間時間で掃除をするためのアイテムです。もちろん、大掃除のときに徹底的に隅々まで掃除するつもりで使ってもよいでしょう。

掃除用品の用途例

  • トースター
  • 排気口
  • 指が入らない隙間

フローリングワイパー&シート

Flooring, Cleaning
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掃除用品の説明

フローリングの床のホコリや毛を絡め取るのに必要です。特に説明はいらないかもしれません。掃除機は持たないようにして、床の掃除といえばフローリングワイパーで定期的に掃除するようにします。

掃除機より掃除のハードルが低く、気付けば1ヶ月も掃除しないということがないようにするためのアイテムです。面倒くさがりな人間は、そのためにフローリングを部屋レイアウトのベースにするのが望ましいでしょう。

掃除用品の用途例

  • フローリング

コロコロ

Roller
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掃除用品の説明

布系の箇所やカーペットのゴミやホコリ、毛を吸着するために使用します。粘着するだけでかなりの汎用性です。ガムテープさえあればいらないといえばいらないですが、ガムテープだけでは効率が悪いので必要です。

ワイパーシートでは吸着しにくい小さなゴミや米粒などに対応します。髪の毛などの体毛をピンポイントで集めるときにも使えます。ただし、動物など明らかに大量な毛が落ちるという場合は、もう少し効率化を考えていく必要があるかもしれません。

ですが、特にペットもいないなどであればコロコロで問題ないでしょう。ペリペリ剥ぐのがうまくいかないとストレスなので、剥がしやすいタイプを選ぶのが吉です。もちろん値段は上がりますがストレスを感じて使わないようになるなら必要経費です。

掃除用品の用途例

  • ベッド
  • マットレス
  • 布団
  • ソファー
  • 衣類
  • カーペット

スポンジ

Sponge
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掃除用品の説明

スポンジです。こすって磨く、体を洗う際に使えます。価格面や購入のしやすさから、おすすめはヘチマでコーティングされたタイプのスポンジです。

いかにもヘチマというタイプのものではありません。スポンジのコーティングがヘチマっぽいタイプでヘチマボールやヘチマ風ボディスポンジというものです。

体を洗うにはしっかり洗えますが、力加減が強いと少し痛いです。好みもあるかもしれませんが、ボディタオルより水切りの取り回しがよいのでおすすめです。

新しいうちは体を洗う用途に使いますが、これがヘタってきたときに、コーティングされているヘチマっぽい素材が、掃除用として流用すると水回りを掃除するのに役立ちます。

毎日洗う箇所でさほど強烈な汚れがないところで使うことを想定しています。自然な流れでは、バスタブに使うことが想定されます。

ユニットバスのシャワー派なら、シャワーを浴びたあとに毎日シャワーで流しながらスポンジでこすれば、さほど汚れることはありません。

洗剤はボディソープや石鹸を活用する形で問題ありません。バスタブ用の洗剤は、なんやかんやで結局こすらないといけないので不要です。諦めてバスタブはこすりましょう。

こする際にヘタったヘチマ風のコーティングがちょうどよい感じです。

掃除用品の用途例

  • 自分の体
  • バスタブ

厳選したがやはりそれなりには必要

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これらが、住まいに置いておく基本の掃除用品です。これらがあれば、日々の清掃には問題ありません。特殊な掃除用品は年末の大掃除くらいに使えばいいでしょう。

何より我々にそこまで掃除に割く時間はありませんので、日常のルーティン清掃として必要な掃除用品として捉えてもらえればよいでしょう。

厳選したとはいうものの、それなりにありますね。シンプルにするなら、ウエットティッシュだけ、とかにすると限りなくシンプルではあります。

ただ、あらゆる場所に使うには難しかったり、乾燥しないくらいガンガン使うとなると、コストがなかなかなものになりそうな気もします。

目的としては品目を減らすという目的もあるので、日用品を流用できるものは流用することによって、在庫管理もシンプルになるのと、ローリングストックが活用できます。

いくつか注意点や気になる点

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さて、掃除用品を厳選させてもらいましたが、いくつか注意点や気になる点もあります。少し、それらを考えてみたいと思います。

安全性の観点

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掃除が捗る掃除用品はだいたい代償があります。アルコールやアルカリ電解水は手が荒れますし、水酸化ナトリウム等の強アルカリは肌を溶かしたり、服の色を脱色したりします。

基本的に肌に優しいものは汚れにも優しいと思っておいて間違いないでしょう。汚れを効率的に落としたいときは、それだけ危険な薬剤を使う必要があるのです。それゆえひどい汚れを落とす必要がある業務用の洗剤はかなり強力です。

とはいえ、業務用の洗剤がなぜ強力かというと、水酸化ナトリウムのような劇薬に分類される薬品の濃度が高いことに尽きます。汚れを落とす効果がある薬剤はさほど種類があるものではありません。

市販品や我々が気軽に手に入れられる範囲のものは、危険とはいえ基本的に注意して取り扱えばそこまでの危険はないはずです。リスクとして考えるとしたら、ガスコンロやストーブなどもなかなかのリスクですが、普通に使ってますね。

小さい子供や高齢者と同居していて、安全性が気になる場合は、重曹や自然由来の用品を使うことになるでしょうか。ただし、基本的に体に優しいものは汚れにも優しいという基本は忘れてはいけません。

その分腕力など肉体に頼る必要がありますし、効果が微妙な薬剤を保持するくらいなら水でいいです。本当に危険な薬品は購入する際に書面が必要だったり、気軽に買えなかったりするのでそれで判断すればよいかと思います。

書面が必要なほど危険な薬品を使わないといけないレベルまで行っているとしたら、おそらく日々の生活になかなか問題が出ている状態ではないかと思われます。セルフで対応するよりも業者を呼んだほうがよいでしょう。

安全性に関しては、ガスコンロやストーブなども注意して取り扱わないと危険なものは他にもあるので、きちんと注意して取り扱えば特に問題ないかと思います。

費用対効果の観点

Cost
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アルコールやアルカリ電解水は高い、という印象があるかもしれません。おすすめしたいのは、濃度の関係から業務用っぽいポリ容器に入ったタイプなので、5リットルで3,000円以上は必要だったりします。

ワンルームで気になったときにこまめに噴射したりするペースで、2ヶ月半くらい5リットルポリ容器は持つので、掃除をする習慣を作ると決めたなら、詰め替えスプレーに入れ替えていけば、長い目でみるとさほどコストは変わりません。

分量が多いとはいえ、アルコール濃度の高いアルコールやphの高いアルカリ電解水はどうしても価格が高く感じます。ですが、高いと感じても、それは清潔な空間を保つための必要なコストかと思います。

アルコールやアルカリ電解水を継続的に買えないということは、清潔な住まいを維持できない、または、清潔な住まいに価値を感じていない、ということかもしれません。

注意する点としては、コロナ流行時にアルコール製剤は品薄で、サイトによってはかなり値段が高騰して元々の価格がわからなくなるくらいだったので、高騰しているときは高くついてしまうので、濃度と費用をよく見て購入しましょう。

値段を落としたい場合は、アルコール濃度を10%落としたり、phを1落としたりしていけば、安価になります。これは単純に効果と価格はトレードオフの関係になっているものとして捉えておけばよいでしょう。

価格を落とせば、その分濃度も落ちるので清掃力も落ちます。ということは、同じ汚れを落とそうとするときに、こすったりする負荷が増えたり時間がかかったりするのです。

もし、掃除に時間を存分にかけることができたり、重曹を溶かして洗浄液を作ったりするのが面倒臭くないマメな方なら、さらに費用を抑えることも可能だとは思います。

ただ、時間の観点からそこまで掃除だけに時間を割くことはできないでしょう。掃除だけで1日が終わっていくほど虚しいことはありません。もちろん、掃除が趣味なら費用を徹底的に削るのも一つの手ではあります。

掃除に配分できる時間との兼ね合いで、費用帯効果としては適切な価格帯になります。住まいのキレイを保つという前提があるなら、掃除に配分できる時間が多いなら価格帯は安くなりますし、少ないならその分高くなります。

価格帯が高い商品を選ばないと、住まいをキレイにできないというのなら、掃除にかける時間を増やすことでしか、キレイな住まいを維持することはできないのと心得ておく必要があります。

費用も時間もかけることができないというのなら、住まいのキレイを保てない。ただそれだけのことなのです。もちろん、工夫で費用を抑えることはできる部分もありますが、基本的に業務用に近い商品を使うほど費用対効果は高くなります。

市販の商品は、1つ1つの薬剤は安いのですが、使い切るほどの掃除ができなかったり、効果が微妙なので汚れを落とそうとして大量に使ったりすると、結局の所コストとしては高くなります。

キレイな住まいで毎日を過ごすためには、汚れを落とすため、汚れをつけないため、必ず費用や時間がかかります。満足度の高い毎日への投資と考えると、費用対効果に関しても特に問題ないかと思います。

在庫管理の観点

Warehouse
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高濃度のアルコールやアルカリ電解水、水酸化ナトリウム等の強アルカリ製品は、どこでも売っているわけではないので、市販で手に入れるのは難しかったりします。おそらく通販やホームセンターで手に入れることになるかと思います。

水酸化ナトリウム等の強アルカリ製品といえば、排水口のアレならスーパーでも手に入りますが、カビ取り目的のジェルタイプはやはり通販などで手に入れることになるかと思います。どちらかというと業務用寄りの製品になるので。

そうなってくると、ネットショッピング中心の在庫管理になったり、近くにホームセンターがない場合は薬剤がなくなったとしてもすぐ手に入れることができなかったりします。

これは心理的になかなかのプレッシャーです。自分がいつも買っている商品が気軽に買えなくなるのはなかなかに不便なことです。薬剤がどれだけ残っているか、常に気を配らなければなりません。

しかし、よくよく考えてみると、気軽である必要はないのです。薬剤の残りに気を配っていないのは、いつでも買えるという安心感があるからです。

いつでも買えるという安心感より、掃除の成果を上げるということを優先したい気持ちがあるなら、いつでも買えるということは特に必要なことではありません。在庫さえ注意すればいいだけです。

ある程度減ってきたらあらかじめ注文すればよいだけです。薬剤の残りを把握しやすくするために、保管する薬剤の種類をまとめて少なくしようとしているのです。

なお、スーパーで買えるような商品は、それぞれ掃除場所に最適化されているので、風呂掃除用、トイレ掃除用、窓拭き掃除用・・・各掃除箇所ごとにボトルが増えていくことになってしまいます。これは、保管スペースの面からデメリットです。

こうなってくると、それぞれの薬剤残量を把握するのは難しくなります。おそらく使い切る前に劣化するくらい年月が経ってしまうのではないでしょうか。長いこと使われず汚くホコリをかぶったりしていないでしょうか。

また、各掃除場所ごとにボトルなどが増えていくことで、保管場所のスペースを奪っていきます。アルコールとアルカリ電解水だけ、など数種類の詰替え用のボトルがドンとある方が、シンプルな管理ができます。

最初の商品を決めるのは面倒かもしれませんが、一度スタートすれば履歴やお気に入り登録で管理すれば、あとは薬剤の残量さえ注意すればよいので、とくに購入にもハードルが高いものではありません。

ちなみに、トイレ、風呂など洗剤がわかりやすい箇所はともかく、住まいのあらゆる家具は何で掃除しますか?トイレ用、などと書いてくれている掃除用品に慣れてしまうと、逆に用途を書いていない箇所はどれを使ったらいいかわかりません。

いちいち、ここにはコレ、というのを考えるのは実は結構小さなことでも脳のエネルギーを使います。置き場所との兼ね合いを考えると、組み合わせパターンが増えるのでこれも脳のエネルギーを使います。

テーブルの上を拭きたいというとき、泡だつスプレー系の薬剤を使いますか?あまり使おうという気にならないでしょう。ウエットティッシュ的なペーパーで拭くことが多いのではないでしょうか?

すると、さらにウェットティッシュを保管しないといけなくなります。しかもウエットティッシュ、水気がなくなって結局乾いて拭き心地の悪いティッシュみたいなものになります。

拭くときはティッシュを使って、水気がほしいときはアルコールやアルカリ電解水を噴射しておく。くらいの手軽さがいいのです。

保管する掃除用品を減らすことで、この手軽さにつながってきます。モノが減る方が使用時の思考も少なく、在庫管理が楽になることは当たり前です。在庫管理に関しても、特に問題ないでしょう。

掃除用品を少数精鋭に

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厳選した掃除用品では、掃除でシュッシュするアイテムは、アルコールとアルカリ電解水です。これらの薬剤は、吹きかけても透明な上に特に泡立ちもしません。

我々はいつの間にか掃除といえば、泡立ってもこもこしている方が、汚れが落ちるような錯覚に捉われています。もちろん、薬剤を付着させるという面で泡は効果的なのですが、実はその前に薬剤の成分が強力か?という面が重要です。

私もトイレ掃除や風呂掃除の泡シュッシュッをなくそうとしたときは不安でした。でも、実際のところ必要ありませんでした。アルコールやアルカリ電解水でだいたいの汚れは落ちます。

濃度が高いアルコール薬剤やアルカリ電解水で汚れが落ちないなら、市販の洗剤でも落ちないと思います。

そして、水酸化ナトリウム等の強アルカリ薬剤があれば、こするという作業を減らせる可能性が高いです。掃除といえば、力を入れてこするもの、という思い込みも取り払っていけます。

掃除用品には色々な商品がありますが、汚れを落とすという目的からは、必要な薬剤は実はさほど多くないのです。掃除用品を少数精鋭にできたとき、何ともいえない満足感があるものです。

だいたいの掃除用品には界面活性剤という化学物質が使われており、市販製品では、これが汚れを落とすものとしてポピュラーな成分です。

何やら色々他に含まれている成分は、キレイ感を演出するための光沢剤やコーティング剤だったりするので、汚れを落とすという掃除の成分として本質的ではありません。

汚れがキレイに落ちているとき、何かしら化学反応が起こっているものです。汚れの物質が何か別の物質に変化しているから、見た目としてはキレイになっているのです。エタノール、ph、何でも化学反応が起こればよいのです。

何より、一度精鋭にできてしまえば、その後の住まいの管理が楽になります。

今ある洗剤をすぐさま捨てるのがもったいないと感じるなら、通常より贅沢に使いながら使いきってみましょう。使い切るまでに、管理する薬剤を厳選して通販サイトのお気に入りなどにストックして、手に入れやすいようにしておきましょう。

そして、これまでの薬剤を使い切るころには、厳選した薬剤や掃除用品だけに。

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