豆腐メンタルと言っている場合ではないことに早く気付けるとよい。

豆腐メンタルとは?

「豆腐メンタル」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?これは、精神的に打たれ弱いことを指す俗語です。ちょっとしたことで落ち込んだり、ストレスに弱かったりする状態を表すことが多く、柔らかく崩れやすい豆腐になぞらえているのが特徴です。

「豆腐メンタル」を免罪符にしていないか?

「自分は豆腐メンタルだから仕方がない」と言い訳にしてしまうことはありませんか?確かに、人にはそれぞれのメンタルの強さがありますが、それを理由に挑戦を避けたり、努力を怠ったりするのはもったいないことです。

また、「豆腐メンタル」という言葉は、他人が冗談交じりに使うと面白く聞こえることもありますが、自分で言い続けると、それを理由に行動しないことの言い訳になりがちです。

もし、そうした癖がついてしまっているなら、そろそろ卒業を目指しましょう。メンタルが弱いからこそ工夫する姿勢が大切です。というのも、主体的に生きていこうとするなら、メンタルを安定させるテクニックは必要不可欠だと強く思うからです。

ここぞというときはメンタルに負荷がかかる

誰しも人それぞれの「ここぞ」という場面があります。やりたいことがあるとき、自分を貫きたいとき、あるいは自分を偽らなければならないとき、そんなとき、メンタルに強い負荷がかかってくるタイミングとなるでしょう。

「本当に自分にできるのだろうか。」「自分には何の価値もないのではないか。」そういった不安は、前向きな行動を阻害してしまいます。そのため、そういった不安から逃れるために、挑戦しない道を選び自分に嘘をついて日々をやり過ごすかもしれません。

しかし、悩んでいる時間や問題から目を背けている時間は何も解決策を打てていない時間でもあります。そんなときこそ、不安や憤りに囚われず淡々と問題解決に向けて行動する力が求められます。

強くなることを目指すのではなく、立ち向かいつつスルーする術を身につけることが大切です。というのも、本質的な課題がかかわっているとき、そのメンタル負荷は回避する術を持たないと前に進めなかったりします。

逆説的なロジック

人間は、危機に直面すると「戦うか逃げるか」の選択を迫られます。生存確率を上げるには、どちらかの行動を選ぶ必要があります。しかし、「死ぬのが怖い」と恐れすぎると、体が強張り、動けなくなってしまいます。その結果、より生存確率が下がってしまうのです。

メンタルも同じです。傷つくことを恐れすぎると逆に追い詰められてしまいます。むしろ、リスクを受け入れ、適切な行動をとることが生存率を上げる秘訣なのです。だが、それがすこぶる難しいのです。

固めるのではなく、崩れないようにする

「豆腐メンタルを鍛えよう」と思っても、そもそも豆腐はどれだけ鍛えても絹ごし豆腐から木綿豆腐になる程度です。握りつぶそうと思えばどちらも握りつぶすことは簡単です。

それと同じで完全に強くなることを目指すのではなく、崩れるような条件に出会わないようにすることが重要です。最終的には「避ける力」が重要になるのです。

メンタルが弱い人と強い人

メンタルが弱いとされる人は、物事を真正面から受け止めすぎる傾向にあります。特に、大切なことや思い入れのあることについては、全力で向き合ってしまいがちです。

しかし、強いメンタルを持つ人ほど、必要に応じて「受け流す」ことができています。すべてを正面から受け止めるのではなく、うまく受け流し、時には距離を取ることも大切です。

思い返してみてください。身の回りにいる基本的に人の話を聞いていない人はメンタルを安定的に保つことができる傾向にあるのではないでしょうか。

さいごに

「豆腐メンタルだから……」と思うのであれば、感情のコントロールのテクニックを学び、場数を踏んで経験を積むことが大切です。今の自分が過去の自分を振り返ったとき、「あのときの自分は逃げていた」と思うことがないように、少しずつでも克服を目指しましょう。

ただし、どうしてもつらいときは無理をしすぎないことも大切です。もし「頑張っているのにどうしようもない」と感じるなら、それは単純に力不足か、負荷が大きすぎる可能性があります。そんなときは、利害関係のある人ではなく、まったく関係のない第三者に意見を求めるのも有効です。

「豆腐メンタル」を言い訳にせず、適切に工夫しながら、柔らかくても崩れない心を目指していきましょう。

タイトルとURLをコピーしました