DTPオペレーターとしての着地【25歳未経験制作業務への転職:その4】

転職活動もようやく終わり

熱意により採用の通知を頂く

数々の社交辞令を心の励みに、転職活動を開始して2カ月目に突入しました。応募し続けていて面接をこなす回数が増えてきた頃でした。ようやくカタログやパンフレットを制作している会社にて正社員として採用されることになりました。それなりに大変な転職活動を終え、受け入れ準備が整うまでの間、2週間ほどの猶予時間が与えられました。

書類はともかく、面接ではとても緊張の連続。そんな私でも、なんとかかんとか、歩みたい方向性に足の先をかける事ができたと思います。本当に小さな一歩ではありますが、達成感はありました。これも一重に折れない気持ちと熱意がものをいいました。

実際のポイントは

・・・と言いたい所ですが

一番の理由は入れそうな所を探したから。といった感じでしょうか。休日の条件等を妥協すること、場所を妥協すること、何かしらの妥協は重ねていたと思います。

いざ雇われたらバリバリ働く覚悟はあってもそれを伝える手段が単なる熱意だけではおそらく難しいでしょう。「自分にはこれしかない」「制作することが好きでたまりません」といった気持ちを伝えるだけでは足りません。もちろん、無いよりはある方がいいですけどね。少なからず、今後の展望などを感じて貰えるように、今できることとこれから覚えて行きたいこと、目標や可能であれば具体的なイメージも伝えます。

熱意があるということを証明するために

そして、熱意があるなら、それに伴って制作物に関して思いもあるはずなので、制作物に自分の方向性といったものも出てくるはずだし、何より、制作物の完成度が高くなっているはずです。また、企業のことをしっかり調べるだろうし、これから行う仕事の知識だけでも充填しているはず。これは、一般的な就職活動についても言えますね。

そのうえで、自分のポートフォリオの内容から、日常業務をこなせるようになりそうか、人間的な相性はどうか、などでシビアに判断されると思います。人事というようなものがない場合、社長との直感的な相性と信頼されている従業員の意見の総合で最後は決まると思います。

私も全然偉そうなことを言える立場ではありませんけどね。まだまだ努力を続けていかなければなりませんし、振り返ると反省点がいっぱいあります。油断したら、揮発性の高い脳がせっかく得た体感を忘れさせてくれるかもしれません。職業訓練の短い期間でDTPやデザインに関する仕事に就きたいという人は以下のことを意識しておけば、少なからず可能性がアップするのではないかと思います。

意識

By: Keoni Cabral – CC BY 2.0

採用へ向けて意識しておくとよいかもしれないこと

授業開始までにソフトの操作をある程度覚えておく

ソフトの操作方法うんぬんもそうですが、実際に作業をするとするとショートカットキーは欠かせません。やりながら、ショートカットキーなしでやっていると、そのうちだるいのでショートカットキーは欲しくなってくるのですが、基本的なショートカットキーくらいは覚えておくと、後ほどスムーズかもしれません。ただし、ソフトを覚えたら働けるという意識になってしまうと本来の目的からずれてしまいますので、あくまで制作をスムーズにするためという意識でいるのがよいです。

訓練中は講師の人(実際に働いている人)にどんどん聞けることは聞く

講師の人にもよりけりですが、真剣に尋ねれば答えてくれるのではないでしょうか。そうすれば、面接の際に具体的な受け答えができて、単なる熱意だけでないやる気をアピールすることができます。自分はこうしたいと思いがあるのなら率直に言って間違ったイメージなら正してもらっていけばいいと思います。具体的に業務がイメージできるような内容を講師の人に聞き出していきましょう。

空いた時間はできるだけ勉強する

当然ながら、空いた時間はできるだけ勉強をしてください。また、最初のうちはデザインにおいても、揃えるとかくっつけるとか、右に重みがあると安心するなど、理論というかルールといったものを重視して理屈で作っていってはどうかと思います。ある程度のレベルまでは、育成されていないセンスのような感覚のようなものに頼らず、確実に揃えるなど、感覚よりも理論のほうが効率よく、テクニックを積み重ねることができると思うからです。

基本的には独学だということを認識しておく

職業訓練行ったからといって、多少勉強したんだな、程度の認識で制作力・表現力を高めておかないと独学とほぼ変わりません。独学なら、ほぼ制作物だけが勉強のすべての証明になります。提出できなければ、履歴書の空白期間の説明が難しくなります。また、就職してからも独学力がないと、困ることもあります。

Comfreak / Pixabay

訓練によってどのくらいが目的を果たせるのか

他の訓練生の状況はどうだろう

・・・そういえば、訓練生の他の人たちはどうだろう。順調にやっていけているのだろうか、様子を伺ってみました。

どうやら、DTPやWebの仕事に就けた人は半分にも満たないぐらいです。確認できた分だけでも、未経験から参入することの厳しさを物語っています。それでも何人かはDTPやWebの仕事に潜り込めているようで何よりでした。しかし、やはりアルバイトからというパターン、デザインに関すること以外の仕事のパターン、が大多数を占めました。

あくまで本当に良い結果というのは本人にしかわかりません。ひょっとしたら、変な制作系の仕事が見つかって身体を壊してしまうなんてこともありますので、一概には言えませんが、ここで、良い結果を掴んだと見えるその人たちに感じられた特徴を、勝手に簡単にまとめておこうと思います。

①明るい・よく質問する

未経験でも人柄で売り込むことは可能だと思われます。バイトでも何でも潜り込んでしまえば、後は頑張り次第で可能性をつなげることができるので大きいポイントです。これは、どの業種においても言えることですね。残念ながら私には足りていない所でした。

例え、ソフトの操作に苦戦していたとしても、その分、人当たりの部分でカバーできる部分があります。就職すれば、少なからず教えを請うたり、コミュニケーションを取る必要がありますしね。また、年齢的にはプレイヤーが難しく、営業としてのディレクターへと配置される可能性もありますが、このポイントを満たしていれば、そこから入る可能性もあると思います。

②ポートフォリオに何か特徴がある

何やかんやで作ったポートフォリオの特徴が生かされる可能性の高い会社に採用される可能性は高いです。職業訓練の期間学んだからといって、より多く勉強している人や経験者には及びません。

技術が及ばないのであれば、人柄などでカバーしつつポートフォリオは自分なりの色味を出していく必要があると思います。例えば、旅行が好きだから旅行という切り口にこだわったポートフォリオを展開していれば、旅行について取り扱っている会社に採用されるという流れが作れます。

やはり調べることとシャットダウンすること

他にも、年齢的なことや人脈的なことも絡んではきますが、シンプルに考えるなら、上の2点を意識していけばいいのではないかと思います。インターネットなどを活用して、他にもどんどん調べて下さい。

それぞれの状況に当てはまることは違うでしょうし、面接や書類に関して対策をするなら、そういった所の情報を得る必要があるでしょうし、どんどん調べて、自分にふさわしい情報を参考にしていってください。何より、調べていて出会うであろう、面接などで耳にするであろう、「厳しい」といった単語は気にしないことです。気にしてもしょうがないので。

心折れてしまわないよう、うまく自分を震い立たせて頑張ることのみです。

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