迷いがちな人は自分ルールを設定することが大切

優柔不断なら自分ルールを作ろう

優柔不断迷いがちなので、どうにかしたいと思っているなら、自分ルールを作っておくことが大事です。あらかじめ、こういったケースではこう動くといった自分ルールを作っておきます。何か迷うような選択肢に出会ったら、あらかじめ考えておいた自分ルールに従って行動するようにします。

「どうしようかな・・」と30分や1時間悩んでしまったなど、心当たりがある場合は、悩んでしまったシチュエーションに対して、自分ルールをあらかじめ作っておき、決断の時間を減らすことをおすすめします。

自分ルールを作る場合は、シチュエーションと相手と場所などのパターンを洗い出して、未来の自分に対してどういった結論を出すかというプログラムをセットしておきます。自分が守れそうなルールを。

または、迷いながら過去した選択。このとき、どうしてその選択をしたか、もう一度同じようなケースがあったときにすぐ判断できるよう、しっかり思い返して言語化しておきます。

自分ルールを作るのは

なぜ、わざわざ自分ルールを用意しておくかというと、スムーズに日々を進行をするためです。「ランチの出欠確認」というケースを想定して説明してみます。なぜ、ランチかというと、こういったフランクな要素が案外迷ってしまうのと、仕事に比べて対策が後回しになっているからです。

単純に時間の短縮になる

自分ルールを用意しておくことは、仕事でいうところのテンプレートを用意しておくことと同じです。テンプレートのような型があれば、1から考えなくていいのでスピーディな行動が可能になります。「任意ならランチに絶対行かない」「あの人が参加するなら行く」のような決まりを用意しておけば、迷う時間が省けます。迷うことは得てして時間を多く消費します。

迷っているときかなりエネルギーを使う

また、迷ってしまうと、時間だけでなく貴重な仕事処理のリソースを取られてしまったりします。迷うのは、かなりエネルギーも消費するものです。スマホがWifiを探しているくらいバッテリーを消耗します。これはもったいないです。ランチの出欠程度といえど、脳のエネルギーはやはり使ってしまうので、いつもの仕事の捗りに影響を及ぼしてしまいます。

浮足立った状態で慌てて結論を出すことを避ける

何か選択肢が発生して、その場で考えてしまうと、豪胆な人間でなければ不意の事態にはついつい慌ててしまって、答え方が感じ悪くなってしまったり、考える時間があればしなかったはずの選択をしてしまうものです。

特に、直接声を掛けられて誘われた場合、罪悪感に駆られ慌てて参加表明をしてしまったりすることもありますが、慌てることは得てして後悔を呼びます。

有意義な時間が増える

1日の中で、選択に迷う時間や選択を後悔する時間を減らすことで、メンタルが安定し、有意義な日々を過ごすことに繋がります。メンタルが安定するということは仕事を着々と処理できる状態です。仕事を着々と処理できるということは、早く帰ることにも繋がり、プライベートも充実してくるでしょう。

自分ルールを設定していないと、同じようなケースでもその日の気分や雰囲気で決めてしまいがちです。選択をすれば、必ず失敗することはあります。しかし、選択の基準をコロコロ変えてしまうと、選択した結果が失敗だったときの分析がしにくく、次の判断にますます迷うようになってしまいます。

判断がブレるので改善がしにくい

検証しようとするなら、「1年間は必ず参加する」というルールにすれば、良かった日と悪かった日を分析して、その時の要因の違いを見つけることができたりします。ランチ会というものの自分にとっての意義さを数値化して捉えることができるでしょう。

ルールを実行できない理由がある

とはいえ、あらかじめ自分ルールを決めていたとしても、そのとおりに動けないことも大いにありえます。せっかくルールを決めたのに、いざ選択を迫られる場面に出くわすと、ぜんぜん違う行動を取ってしまうこともあったりします。

それは、実際に想定したケースに出会った時、判断するための材料がしっかり得られていないからです。

判断材料が足りない

引き続き、ランチを例にしてみます。判断材料としては、誰と行くのかが最初に出てくる条件かと思われます。友人、親戚、上司、同僚、恋人…行く相手によって、必要な行動力が違ってきますね。このとき、消費エネルギーを判断します。気心知れていない人ほどエネルギーの消費が大きいです。

判断材料として参加メンバーが大きな要素を占めているとしたら、誰が来るのかはっきりしていなかったりする場合、かなり迷うことになってしまいます。なぜなら、来る人によって結果が「行く」のか「行かない」のか変わってきてしまうからです。

誘ってくれている人だけで自分が参加すると決断できる場合は特に迷わないケースが多いかもしれませんが、人間関係によっては、誘ってくれている人は良くても、誘ってくれている人の友人や知人などに苦手な人がいる場合、迷うことになってしまうかもしれません。

単純に気持ちだけで判断できるわけではない

そして、参加したほうが今後の仕事の発展につながるか?参加しないと所属するコミュニティで情報共有されなくなるか?参加した人たちと話すことができるだろうか?単純に楽しいだろうか?というメリットを判断します。コミュニティで生活している以上、単純に行きたいかどうかの気持ちだけで判断できるわけではないこともありえます。

基本的に、あえて時間を無駄にしたいという人は少ないはずです。限りあるランチの1時間は有意義に過ごしたいものです。なにより会社員にとっては休憩ですし、休憩にならない仕事のような時間なら、できる限り少なくしたいところでしょうし、参加するからには利益のようなものを求めると思われます。

この利益がどのくらいかワカラナイので、一人で過ごす穏やかな時間を失う、仮眠を取るだけの時間を失う、行きたい店に行けなくなる、ゆっくり食べる時間を失う、といった代償と比べてプラスになっているか判断できない状況にあるのかと思います。

作り込めばいい

しかし、判断材料に困ったとしても、どういった条件で何をするかのルールを作りこめてさえいれば、実行することができるはずです。自分ルールを実行できなかったときは、作り込みが足りないので改善する必要があります。

シンプルなルールは強い

ルールを作り込む際に、大原則としてあるのは、可能な限りシンプルなルールにしておくことが望ましいということです。アクションとして、誘われたら必ず断る、誘われたら必ず参加する、といった単純明快なルールほどよいということです。

それは、ルールをシンプルにしていれば、必要な判断材料が少なくて済んだり、選択肢の分岐が発生しななかったりで、判断力を消費しないで済むからです。後悔しようが何しようが、決めた行動をする。シンプルなルールほど強いです。

最初はもちろん迷いや後悔が生まれます。ですが、一度罪悪感や拒絶感に打ち勝てば比較的カンタンにずっと実行し続けることが可能です。人間は惰性で動くのが得意なのです。

自分の方針によってカスタマイズする

とはいえ、必ず参加する、必ず断る、というようなルールはなかなか現実的ではないのが困りものです。必ず参加するのは正直しんどいし、必ず断るのはコミュニティの風当たりが強くなる可能性があります。

ある程度コミュニティの繋がりは保ちつつ、満足度の高い時間を過ごしたいものです。

複雑なルールになっていないか

そもそも、条件を複雑にしてしまうと、必要な判断材料が多くなってしまい、それらを得られないとプログラムが実行できない状態になっています。「AさんとBさんとCさんのうち2人が参加するなら参加」という前提条件にすると、3人のうち2人の予定が判明するまでは判断することができなくなってしまいます。

なお、メリットを正確に判断しようとすると、ルール実行は難しくなりがちです。コスパを求めすぎると、過去の体験や参加メンバーの完全な把握、自分の目的など脳内でアクセスする必要があるものが多くなってしまうので、程々にしておかなければなりません。

また、判断材料が集まらないときのことも考えておかないといけません。引き続き、参加メンバーで自分のランチ参加が変わるような場合を考えてみましょうか。

判断材料が集まらないとき

「Aさんが参加するなら何があろうと参加」「Bさんが参加しないことがはっきりわからないなら不参加」などと、行動ルールを細かく決めていきます。

このときに、「~なら」という部分が前提条件になるのですが、これらの中で、「Bさんが参加しないことがはっきりわからない場合は」が判断材料が集まっていない状況といえるでしょう。

判断時は「はっきりわからない」ものの、最終的にランチのとき「Bさんは参加している」「Bさんが参加していない」という2パターンがあり、そのどちらかによって自分の選択の満足度が変わるからこそのルールです。

Bさん参加・自分参加
Bさん参加・自分不参加
Bさん不参加・自分参加
Bさん不参加・自分不参加

という状況が発生します。これに得点をつけたとします。

Bさん参加・自分参加 -1
Bさん参加・自分不参加 0
Bさん不参加・自分参加 +1
Bさん不参加・自分不参加 -1

Aさんとはコミュニケーションを取りたいという欲求があった場合、Bさんが参加していないときに誘いを断ってしまうと後悔が生まれてしまいます。よって、Bさん不参加で自分が不参加のときも、-1となっています。

コミュニケーションを取りたいという前提があった場合

Aさんとコミュニケーションを取りたいという前提があった場合の結論としては、Bさんの参加が不明リスクはあるものの参加するほうが 後悔の可能性は少なくなります。

今後の後悔の観点では、一番期待する状況がある選択肢を想像して選ぶのが正解と言えるでしょう。たとえ、期待を裏切られるような結果になったとしても。必要なのは覚悟です。

ちなみに、参加メンバーが誰も確定しないというようなケースは、他人軸で前提条件にしては全然決断できないので、こればかりは自分軸で参加するかどうかを決めなくてはなりません。体調が良かったら参加する、などですね。

理屈と感情

また、迷っているときの判断材料として、やりがちなのですが、理屈と感情を並列に判断しようとして、感情を理屈と同じように数値化しようとしてしまっているのかもしれません。

判断材料として、感情的なものには、「好き」「嫌い」「楽しい」「辛い」などがあります。理屈的なものには、「報酬の増加」「権力の増加」「敵対心の回避」などがあります。

ついつい、感情と理屈をメリットとデメリットで考えてしまいがちです。メリットとデメリットで考える場合は、ひとまず、置いておく必要があるのです。分けて考えることができたら、自分ルールを実行しやすくなるはずです。

よくある思考パターンとしては、率直に面倒だけど、参加しないと今後の自分に不利益があるのでは?というパターンではないかと。シンプルに不利益があると懸念するなら、参加してしまえばいいのではないでしょうか。

にもかかわらず、楽しくなさそうだなぁ、気を使いそうだなぁ、面倒臭いなぁ、過去面白かった試しがないしなぁ、直感で乗り気でないときは大体正解ではないか、などの感情が入り込んでくるからいけないのです。

感情を数値化するのは、なかなか難しくその場で点数をつけるのは、これはもう思考の迷路に入ってしまうことになるでしょう。

理屈で判断しようとしているときに、感情を判断材料に追加してしまうから、参加を迷ってしまうのです。仮に、感情を判断材料に入れるなら、理屈で判断をした後、もしくは理屈で判断する前になります。同時ではありません。

自分が重きを置いているのは?

ここで、理屈で判断するより、感情を前に判断するか?後に判断するか?についても決めておかないといけないのですが、これが自分の重きを置いている方針を見極めておかないといけないポイントです。

感情を前に判断するとしたら、立場としては強い立場にいるかもしれません。感情を後に判断するとしたら、立場としては弱い立場にいるかもしれません。どちらで行くかは、自分に問いかけるしか答えはありません。

仮に、誰かの言う通りにしたとしても、何かを参考にしたとしても、自分の本心を捉えられていなければ、必ず疑心が出てきます。そして、理屈で行くか、感情で行くか、この方針は判断をブレさせないために、一度決めたらしばらく同じ方針でいくことがルールです。

自分の行動原理

あらかじめ、自分の行動原理を捉えておくとよいです。決めては面白いかどうか、など、過去の自分を見つめ直すと、迷ったとき、どういった条件がどういった行動を起こすことになるか。

迷いに迷って決めた行動は、案外一貫性があったりするものです。面白そうか、主役になれそうか、誰かを支えたいと思ったか、それぞれの本音に近い欲求がそこにはあったりします。

迷いがちな人は自分ルールを設定

自分ルールを作って、実際に使えるものにするのは難しいものです。それは、自分の性格を知らないといけなかったり、自分の性格上どうしても動きにくいルールもあったりするからです。

何より、自分ルールづくりは、自己分析が欠かせないものです。自分が今後どうありたいか、どうしたいか、というものが、必ず小さな選択にも影響してきます。

そもそも迷うということは、どちらでもいいと思っている面もあるのです。ならば、判断しきれない情報もあるので、後悔が少ない方を選びましょう。迷った時、動いた後悔と動かなかった後悔では、動かなかった後悔のほうが大きいそうです。

感情も理屈も正解

感情を優先して判断したのなら、あながち間違いではないものです。

というのも、感情はこれまでの経験やメリットなども諸々瞬時に判断した結果発生しているものだったりするからです。これまでのランチで得るものが多かったと思っている人なら、負の感情はきっと少ないはずです。

逆に、理屈で判断しても、あながちこれも間違いではないものです。そもそも、感情だけで動いてよいのなら、働かない人が多いと思われますが、実際はそうしませんね。嫌でもやらないといけないことはやりますね。

言い訳もセットで準備

まあ、迷っているのは、選択ではなく、結論は出ていて選択を通す為の言い訳だったりするのではないでしょうか。相手を傷つけないように、今後に悪影響がないように。

ならば、〇〇のとき●●する。その時の言い訳は△△する。というところまで考えておかないといけないということですね。

小さなことでも、迷わず判断をスピーディに積み重ねていくためには、プライベートでも仕事のように、自分ルールをあらかじめ設定しておくのが、優柔不断を自覚している人への解決策です。

仕事もプライベートも、準備が必要なことに変わりはありません。ここでは自分ルールを設定することを挙げていますが、あらかじめの備えあれば憂いなしということでしょうか。

迷いがちな人は自分ルールを設定することが大切ですね。

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