思考を変える必要性
何度も考え続けても結論が変わらないとき、その問題の解決に必要なのは「別の答えを探すこと」ではなく、「その結論を実行に移す方法を模索すること」です。思考が堂々巡りを繰り返すと、最終的に何も行動を起こせないまま時間だけが経過してしまいます。特に不安が伴う場合、解決策を探す思考が無限ループにはまり、結果として現実的な行動が伴わないことがよくあります。
重要なのは、「どうすれば結論を実行できるのか」という視点に移行することです。そのためには、次の二つの要素を考慮する必要があります。
- メンタルの問題として解決すべきこと
- 物理的な資本（時間・お金）を投入すべきこと
資本を投入する重要性
意識を集中しておきたいのは、自分が持てる資本を投入する先を具体的に考えることです。あくまで、頭を使うのではなく、体をどう使うかを考えましょう。
多くの人が無意識のうちに回避しようとする手段の一つが「資本を投入すること」です。これは、時間的なコストや金銭的なコストを支払うことを意味します。
無料の情報は世の中に溢れていますが、必ずしも最適とは限りません。副業や新しいスキルの習得を考えるとき、無料でできることだけを模索するのではなく、有料の講座や書籍、ツールなどを活用することで効率が飛躍的に上がります。問題なのは、資本を出せるのに出さないという姿勢です。
ただし、なんでもかんでもお金を払えばいいというわけではありません。セミナーに参加するだけで満足してしまい、本質的な行動の時間が捻出できていない場合、それは無限ループに入っている状態といえます。資本がどうしても足りない場合は、自分が用意できる資本の範囲で努力するしかありません。
毎日の時間配分の精査
やるべきことを実行するためには、以下の時間やお金を見直し、解決策を考える時間や勉強の時間を確保する必要があります。
- 隙間時間などコントロールできていない時間
- サービス残業など無駄な労働に費やしている時間の削減
- 利用頻度が少ないサブスクリプション費用
- 不要な食費・交際費・水道光熱費
現実的に確保する方法としては、時間の優先順位を見直し、不要な活動や支出を削ることが重要になります。特に会社のサービス残業は、自己成長のための時間を圧迫し、結果的に長期的な収入向上の妨げにもなります。現在それが大いに必要な環境にいる場合は、まずそこから抜け出す方法を真剣に考える必要があります。
ただし、自発的なサービス残業で仕事のロジックを深掘りしたり、自分のこだわりとして必要と感じているなら、それを消化することも大切です。無理やりやめようとしてもやめられないもので、そういう衝動は発散しきるしかありません。
過剰な思考の弊害
「考える時間」は重要ですが、それが「堂々巡り」や「不満の渦」になると逆効果です。もし何度考えても結論が変わらないのなら、何をするかではなく、どうするかを考えることが大切です。
- 新しい知識を得る・他者の考えを取り入れる
- 行動を優先し、実際に試してみる
成長の過程では、このプロセスが繰り返されますが、最初の段階で止まってしまうと、結論に変化がない状態が続きます。おそらく自分の深い部分では、「行動が足りていない」と理解しているはずです。
具体的な行動
「行動が足りていない」と気づいているなら、投下できる資本（金・時間・体力）を確保する必要があります。思考の質を向上させるためには、以下の要素を排除し、同じ考えの堂々巡りから脱却することが重要です。
- お金を使って有益な情報やツールを手に入れる
- 体調管理を意識し、健康的な食材を定期購入する
- 自己管理ができる環境を作る（時間管理ツールの活用など）
- 協力者を作る（同じ目標を持つ人や励ましてくれる人とつながる）
しかし、一つ気を付けなければならないのは、「メンタル」の問題です。一番恐ろしいのは、「必要以上の不安」です。
過剰な不安が思考の堂々巡りを生み、行動を阻害する。適度な危機感は自己研鑽につながりますが、過度な危機感は逆効果で、まったく努力していない人と同じ結果になる恐れがあります。
行動を起こすためには「強い気持ち」が必要です。しかし、ただ意志の力に頼るだけでは継続が難しいものです。いつでも強気で物事に取り組むことはできないものです。
ここにも仕組みづくりという行動が必要で、メンタルに影響を及ぼすコンディションや行動を一定に保てるような生活の工夫が必要になってきます。
現代は情報過多です。そのため、不安を刺激しようと思えば簡単に刺激することができます。生活をうまく設計しないと、すぐ自分の心の隙間に不安は入り込んできます。要は少しでも暇があれば入ってくるのです。
なので、不安を刺激するだけの情報を見続けるのは、行動を阻害するだけなのである程度危機感を持てたと感じたら、それ以上は「今やろうとしている行動」において必要がない場合は見ないようにしないといけません。
必要以上のリサーチは、暇つぶし以外の何物でもありません。
まとめ
何度考えても結論が変わらないときは、どう実行するかに焦点を当てるべき段階です。よく考える癖がある人は、行動不足になりがちです。逆に、行動過多になっているときは、違うモヤモヤが生じているはずです。
どう実行するかを考える際、意識すべきテーマは以下の三つです。
- やろうとする金・時間・体力を確保する
- 資本を投入する量を考える
- 自分にとって不安をあおるだけの情報の摂取量を調節する
このプロセスを実行することで、堂々巡りの思考から脱し、実際の行動へと移ることができるでしょう。
それでは、また。
